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ギンリョウソウ |
恐羅漢山の牛小屋登山口の標高は970m、山頂までの標高差は376mだ。夏焼峠経由で山頂を目指す。すぐに
カヤバタコースに出る、コースの上は物凄い傾斜で、雪の中、立って降りれず尻セイドで降りた事がある。
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夏焼峠 |
尾根道を歩いて行くと、左手に大きな杉林がある。冬場はここを直登して主尾根に上がるショートカットコースが
出来る。石と彫られた石は砥石川の方向を示しているらしい。説明を聞きながら歩いていると、夏焼峠に着く。
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早手峠 |
標識があり、少し行った所が砥石郷山の登山口になる。夏焼峠を左に取り主尾根を登って行く。緩やかな新緑の
道だ。17分で早手のキビレに着く。ここは台所原へ向かう分岐になる。キビレとは広島弁で鞍部の事のようだ。
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「台所原40分・夏焼峠15分・恐羅漢山50分」の標識がある。尾根道を登って行くと、先頭のSさんが「狸・・・」と言わ
れる。狸の後ろ姿を急いで追いかけて行くと、まるでこの山の主は自分だと言うように、登山道の奥の茂みから
こちらを睨んでいる。
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ユキザサ |
カヤバタコース分岐を振り返る |
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2段階の少し急な道を登って行くと、カヤバタコース分岐がある。大雪の時、ここから急なゲレンデを尻セイドで降りた
事が懐かしく思い出される。そこから先の道で、Sさんが「この辺りは平らなので、ボウダーの苦手な場所、夏場に
歩いて見ると良いよ」と適格なアドバイスをOさんにされている。スキーをしない私も、雪山は夏登って良く知っている
山を登る。
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立山尾根分岐 |
ニワトコ |
ホウチャクソウ |
立山尾根分岐を過ぎると、山頂までは目と鼻の距離だ。
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ツクバネソウ |
台所原分れ |
ナナカマド |
その先の台所原分れのすぐ上が恐羅漢山の山頂になる。台所原はキッチン原とも呼ぶようだ。
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タンナサワフタギ |
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臥龍山(左)・深入山(右) |
恐羅漢山の山頂には2m60cmの標識があるが、雪の多い時はこの標識が雪の下に埋もれる。山頂からは、臥龍山
や深入山や阿佐山などの芸北の山々が一望出来る。空気の澄んだ晴天の日は大山が見えるそうだ。
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岩の上に上がり展望を見渡す。Sさんが山座同定をされている。そう言えば、恐羅漢山は広島県の最高峰だが、
島根県との県境で、島根県の人も島根県の最高峰だと言われるそうだ。確かにウィキペディアには、両県の
最高峰と書かれているが、一般的には広島県の山のイメージが強い。三角点は広島県にあるとの事だ。
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旧羅漢山まで25分 |
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恐羅漢山を後にして旧羅漢山に向かう。この間の稜線にサラサドウダンの木が多く、この時期は鈴生りの花を付ける。
展望所からは十方山が一望出来、それぞれのピークを教えて頂く。
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十方山の先には、市間山から立岩山の稜線、更にその先に天上山が見える。サラサドウダンを写しながら歩いて
行くと、湿地帯になる。
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モリアオガエルが卵を産み付けている。
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半四郎山が手前 |
オオヤマレンゲ |
湿地帯を過ぎ、坂を登って行くと旧羅漢山(匹見羅漢)に着く。岩の裏を回り小さな岩の上に上がると、島根の山々
が見渡せる。
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サラサドウダン |
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水越峠の方へ少し歩いて見ると、こちらもサラサドウダンが多い。充分に花やお喋りに堪能して、恐羅漢山まで戻り
立山尾根分岐から、恐羅漢スキー場に降りて行く。国説スキー場への分岐を過ぎて急な道を慎重に降りて行くと・・・
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チゴユリ |
ナツハゼ
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やがて恐羅漢スキー場に降りて来る。
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オオナルコユリ |
深入山 |
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ゲレンデ上部からは深入山が同じ高さに見える。ゲレンデの中を降りて行くのは気持ち良い。あっという間に牛小屋
登山口に降りて来た。恐羅漢山にこれ程多くのサラサドウダンがあるとは思ってなかった。この時期登る山が一つ
増える。
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