砥石郷山 1177m

広島県山県郡安芸太田町



内黒峠から望む
右側の尾根が田代ルート


2014年10月15日(水) 天気☀ 夫婦+Kさん


牛小屋高原P~20分~堰堤~40分~橋崩壊跡~22分~集落跡~10分~田代登山口 合計時間 1時間32分

田代登山口~40分~岩を呑みこむ木~33分~砥石郷山                   合計時間 1時間13分

砥石郷山~17分~1166ピーク~14分~登山口~29分~牛小屋高原P           合計時間 1時間00分


総歩行時間 3時間45分



概念図

地図

田代登山口付近



以前、砥石郷山に登った時、東に降る道が気になっていたのですが、田代という所に降り、牛小屋谷を通れば牛小屋高原へ戻り、周遊出来る事が分かりました。後は、時計回りか反時計回りかですが、急登に挑戦で、反時計回りで周遊して来ました。満足度120%でした。ブナの黄葉まだでしたが、ナナカマドが色づいていました。


道しるべ

  熊毛ICから戸河内ICまで車を走らせ、お袋弁当と焼き鳥の串を買い、牛小屋高原へと向かう。途中内黒峠から
 砥石郷山を望む。田代ルートは、かなり急角度で切れ落ちている。牛小屋高原管理棟に挨拶をして、キャンプ場
 の中を通らせてもらう。オートキャンプ場になっていて、車道を降って行く。



柵を閉めてキャンプ場を
振り返り見た所


オオハンゴンソウ

 最後の駐車場を正面に見て、左の管理道に入って行く。すぐに熊避けの柵があるので、オレンジ色の絶縁材を
 握り柵を開ける。夏の花、オオハンゴンソウがまだ残っていた。


シロヨメナ
  秋の草花を眺め、広い管理道を降って行くと、看板の向こうに堰堤が現れる。
 

   
 堰堤を過ぎると、山道に変わる。すぐに、古い案内板に出くわすが、田代が消えている。2,2kmの文字が見え
 るので、1時間位の見当を付ける。進行方向右手に、牛小屋谷の渓谷を見ながら降って行く。



来た道を振り返る
  
 橋が落ちて、1本丸木が名残りを留める。ここは、小川の中を左に降りて進む。道に戻り、清流を眺めながら
 進んで行く。道が流れている所は、ロープが渡してある。



ロールオーバー
  

 小滝もあり景観を楽しみながら、降って行くと、笹の茂った道になるが、問題なく歩ける。谷に降りると道が消
 えて、対岸の小島にテープが見えるので、渡ろうとするが、水量が多いので苦労して渡る場所を探す。
 


振り返りサポートする


振り返って見た所
  何とか渡ると、すぐにまた対岸へテープが見える。苦労して渡りきって振り返ると、何のことはない、先程消えた道
 の少し先に出ただけだ。水量の少ない時は、難なく迂回路になるが、今日のような水量の多い日は、出来るだけ
 川を渡らない道を模索する方が安全だ。目まぐるしく、渓谷は表情を変えるので、歩いていて飽きない。


振り返って見た所
  暫く歩いて行くと、前方の滝の所に橋の残骸がある。ここも左に降りて、小川を渡って行く。岩場を降りて、谷沿い
 を歩き、岩を渡り進んで行く。再び岩にへばりつくように降りて行くと・・・
  スタートから1時間で、橋桁が残っている大きな橋があったと思われる場所に着いた。【写真左】ここは、河底が
 深く、写真を撮るゆとりもなく、亀女をサポートして、谷の右岸にたどり着いた。高巻に山道を歩いて行くと、
 サラシナショウマが、和ませてくれる。
 
  倒木を潜り、再び谷に降りて行く。再び道が消えて、岩を渡り進んで行く。ここも、写真を撮る余裕はない。亀女
 のサポートに徹する。やっとこさ、右岸にたどり着く、ここから先は、軽快な道が続き、足取りも早くなる。集落跡
 に着く。ヨビヤ峠の標識があるが、真っ直ぐ先を急ぐ。
  すばらしく、大きな石組が続く。これだけの石を運ぶのに、どれだけの人が、どの位の時間をかけたのだろうと
 思うと、昔の人の辛抱強さに頭が下がる。集落跡を通り過ぎ、ジグザグに降って行くと、赤い鉄橋が見えてくる。
 橋を渡り、左カーブの所に、田代の登山口がある。
  ここで休憩の時間を利用して、田代橋を渡り、向こう側の道に降りて見る。三段峡・牛小屋高原案内板がある。
 位置を確認して、登山口に戻る。登山口の標識だと、1時間50分と書いてある。さあ、気合を入れて出発だ・・・



岩を呑みこむ木
  
 取り付きは、九十九折れに登っていくが、すぐに、雑木の一直線に上がる急坂になる。視界の利かない、何処ま
 でも先の見えない急登が続く。3人とも無口になりひたすら登って行く。登山口から、35分で緩やかな道になる。
 時計を見ると、12時を過ぎている。Kさんに、声をかけ【岩を呑みこむ木】の所で、お昼にする。ここまでで半分位。
 
  
 15分で、食事を済ませて先を急ぐ。どうも展望のない所は、熊の領域で落ち着かない。ここから先も、更に急に
 なり、無言の行が続く。ダブルストックに力が入る。ロープに助けられ大岩を通り越して、振り返ると、深入山が
 顔を出す。

  
 更に、ロープが続く。ロープがなければ、滑って登り難い。早くおいでよと、亀女が手を振る。先程の渓谷の事は、
 すっかり忘れている。再び大岩を通り、ブナの大木を見上げて登って行く。
 
  ブナの大木を通り越して、振り返ると、深入山が姿を現す。三度目の大岩を過ぎると、傾斜が緩やかになり、
 アキノキリンソウや、リンドウが迎えてくれる。
  平坦で展望の無い砥石郷山で、記念写真を撮り、すぐに展望ピークへ向かう。魔の池(湿原化した池)を過ぎて、
 なだらかな道を降って行く。同じ山でも、登山道で印象が全く変わって来る。

  
 目の前の小山を登ると、1166のピークに着く。振り返ると、砥石郷山が少し色づいている。ナナカマドやハゼ・
 蔦などが紅葉している。ブナはまだ少し早い。

 
1166ピークからの南の展望
内黒峠・彦八ノ頭から十方山に続く稜線 

 
南西の展望
恐羅漢山・広見山



ナナカマドの実
  
 ピークで、焼き鳥の串を頬張り、しばらく展望を楽しみ、夏焼峠に降りて行く。14分で砥石郷山登山口に降りる。
 こちらも、結構な坂だが、田代コースに比べれば可愛いものだ。


砥石郷山取り付き


夏焼峠
  大きなプナの横を通ると、すぐに夏焼峠【恐羅漢登山口】に着く。ここからは、見慣れた道、ゆっくり今日の余韻を
 楽しみながら、降りて行く。
  ベンチや橋が整備されている。森林セラピーの道になっている。スキー場は、ボチボチ冬の準備で忙しい。
 この周遊コースは、反時計回りが正解だと思う。牛小屋谷は、台風の翌日通るような無謀な事は、やめた方
 が良いと思う。あ ・・(-_-;)・・



2012年8月8日 砥石郷山分れから中の甲へ


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