富山(とみさん)南峰 342m 富山北峰 349m

千葉県南房総市合戸



伏姫籠穴


2024年5月23日(木) 天気 曇りのち晴れ


富山駐車場(7:20)~12分~福満寺(7:32)~60分~南峰(8:32~8:37)~9分~

八犬士終焉の地(8:46~8:51)~5分~北峰(8:56~9:20)~6分~伏姫籠穴分岐(9:26)~

21分~林道出合(9:47)~28分~伏姫籠穴(10:15~10:28)~20分~富山駐車場(10:48)

所有時間 3時間28分


概念図

 

富山駐車場



千葉県に来たら日本百低山の酒場詩人の吉田類さんが登った富山に是非登りたいと思っていた。富山は曲亭馬琴の南総里見八犬伝ゆかりの山で、霊犬八房と伏姫が住んだ洞穴「伏姫籠穴」がある。富山南峰には伏姫を祀った観音堂があり、石板には「山高きゆえに貴からず 曲亭翁の霊筆によりてこの山の名 長しえに高く尊し」と刻まれている。その先には八犬士終焉の地の石柱があり、里見氏が祀った金比羅様の社殿が建っていた。山頂からは房総の丘陵や東京湾が一望出来き、正に馬琴が書いた南総里見八犬伝に相応しい山だった。




道しるべ


富山・伏姫籠穴P(拡大可)

昔話(拡大可)
  富山・伏姫籠穴の無料駐車場は広い。日本百低山の効果は抜群のようだ。車道を東に向かって行くと、福満寺・富山遊歩道入口
 の標識があるのでここを左に入る。
 

富山表登道(拡大可)

福満寺山門(拡大可)

WC
  富山表登道の古い石柱があり、その先に福満寺の山門がある。山門には仁王様が祀られている。トイレには親切に杖が
 置いてある。
  墓地の横を通り登って行く。一合目、二合目・・・の石柱があり、分岐には道標があるので迷うことはない。所々にベンチもある。

七合目
  しばらく行くと階段が現れる。
  七合目を過ぎると大木が倒れていて、それが龍に見えると奥方が面白がる。展望もあるが霞んでいる。

観音堂
  少し広い所に上がり、石段を登って行くと観音堂がある。ここが富山の南峰になる。

石板

愛の鐘
  石板は日本百低山で紹介された「山高きゆえに貴からず・・・」が刻まれている。石段を降り、富山北峰に向かう。途中平成11年
 皇太子ご夫妻が登られた記念として、「愛の鐘」が設けられたと説明板に書いてある。早速鐘を突いてみる。しばらく行くと東屋が
 あり、ここまで車道が上がっている。

見取図(拡大可)
  東京湾の展望が広がるが相模の国は見えない。戦国時代相模の北条氏と房総の里見氏が東京湾の覇権を巡り争った。
 

金比羅様

富山北峰

展望台(拡大可)
  里見水軍や漁民の崇める富山には金比羅様が祀られている。富山北峰には三等三角点があり、その下が広場になっていて
 展望台の上からは360度の大パノラマが広がる。
 
 富山北峰のからの展望 / 三浦半島や東京湾が先程より見えて来た。

伏姫籠穴下山口(拡大可)
  下山は伏姫籠穴に直接降りて行く。危険ルートと書いてあるが普通の山道だった。車道に出て降って行くと伏姫籠穴の額の
 ある立派な門がある。

伏姫籠穴の門(拡大可)
  登って行くと一面白いツユクサが咲いている。正に伏姫伝説に相応しいロマンあふれる場所だ。
伏姫籠穴入口
霊玉(拡大可)
  伏姫籠穴の入口は低いが中は充分人が立てる。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の霊玉が置いてある。
 伏姫籠穴の下には八角形の舞台があり、里見八犬伝の説明板がある。中々凝った演出だ。


鋸山

富士山(拡大可)
  下山後、もう一座百低山で紹介された高宕山に向かったが、途中で高宕山自然動物園があり、奥方がさると遊んで高宕山には
 着けなかった。この辺りの日帰り温泉はコロナでやめられた所が多く、やっとかぢや旅館で汗を流した。道の駅きょなんで車中泊と
 決め込むが、西の空が夕日に染まっていたので、海岸に行って見ると富士山が夕焼けに映えていた。



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