大船山(たいせんざん) 1786m 

大分県竹田市



中岳から望む



吉部(よしぶ)〜坊ガツル〜大船山〜大戸越(おおとごし)〜男池



2012年6月12日 天気 雨  夫婦+kさん



吉部登山口〜1時間25分〜大船林道合流〜40分〜坊ガツル〜1時間25分〜段原(だんばる)〜35分〜大船山   合計時間 4時間05分

大船山〜30分〜段原〜10分〜北大船山〜55分〜大戸越〜1時間10分〜ソババッケ〜1時間〜男池P     合計時間 3時間45分



合計歩行時間 7時間50分



概念図


map

吉部登山口

男池登山口





6月12日13日の連休を利用して、kさんと、ミヤマキリシマを見に大船山、平治岳を縦走するつもりで、11日の深夜、男池についた。早朝1台を吉部に回し、吉部登山口から取り付いた。天気予報は曇りだが、雲行きがあやしい。坊ガツル辺りから雨が激しくなり、大船山は霞んで景色は何も見えない。それでも、段原から北大船山の稜線はミヤマキリシマが満開だった。初めてのkさんは大感激だ。大戸越への下りはぬかるみで滑る。大戸越に降りて、相談の結果、今回は平治岳は見送る事にした。男池下山後、kさんと別れて、今夜の宿へと向う。翌日の13日は天気も上がり、長者原、牧ノ戸の駐車場は満車で路駐が長く続いていた。昨日は見えなかった三俣山の雄姿が少し恨めしかった。




道程

男池から吉部へ向うと駐車場の看板に誘導されて、砂利舗装の駐車場に着く。300円を竹の筒に入れて、駐車場から大船林道へ直接つながっている道を行く。林道に出て左に行くとすぐに、吉部登山口に着く。登山届けを書いて出発だ。

登山口から植林と雑木の間の道をしばらく行くと、急な登り坂になる。15分も頑張ると、再び緩やかな登山道になる。ピークを越えて、自然林の中を歩いていくと、登山口から50分程で暮雨の滝の標識に着く。僅かな距離なので立ち寄っていく。


昨夜からの雨で、暮雨の滝への坂はかなり滑る。早速kさんが被害を被る。尻に泥がべったりだ。暮雨の滝をカメラにおさめ、坊ガツルを目指す。途中大きな木が見えてきた。ハリギリの名が掛けてある。

道が水平になると、大船林道と合流する。ここまでが、1時間25分程だ。ごらんの通りの景色で三俣山や、平治岳は雲の中だ。林道が延びているのだろうか、林道終点が、ガイドブックの地図と少し違う。

正面から来た団体さんが、長者原の方へ登っていく。坊ガツルはこの雨の中でもテントが数張りある。テント泊でミヤマキリシマのベストショツトを待っているのだろうか。熊毛の住人も早くそうゆう身分になりたいものだ。雨が強くなってきたので、炊事小屋でカッパのズボンをはく。ザックカバーも忘れずに。

避難小屋の中を覗いていく。最近建てたのだろうか、中は新しい。登山者のザックがたくさん置いてあった。空身で登っているのだろうか。避難小屋を過ぎるとすぐに、大船山と平治岳の分岐だ。予定通り、大船山登山道を進む。しばらく、岩やザレの登りが続く。

50分も登っていくと、5合目の標識があり、展望が開けるが何も見えない。【写真右】相変わらず雨は振り続け、いっこうに止みそうにない。ミヤマキリシマが現われてきたら、段原は近い。大船登山道から、1時間25分で段原に着いた。結構な登りだった。

ここからは、大船山の稜線歩きだ。雑木の中を進んでいくと、大船山が見えてきた。この付近のミヤマキリシマは、まだ蕾が多い。段原から35分で大船山山頂に到着だ。すぐ側の御池も何も見えない。お名残惜しそうなkさんを促して、早々に山頂を後にする。

雨で岩が滑るので、身体に余分な力が入る。慎重に降りて行く。振返ると手前の岩の向こうに大船山が霞む。段原付近からミヤマキリシマのお花畑が始まる。

段原を通り越し、北大船山へと向う。この一帯のミヤマキリシマのは見頃だった。ママが始めてのkさんに自分の庭でもあるかのように、「きれいでしょう、すばらしいでしょう・・・」を連発していた。
【ミヤマキリシマはクリックで拡大】

写真では、なかなか思うように撮れないが、実際は広がりがあり雄大だ。ミヤマキリシマを堪能して、進んでいくと、いつの間にか下り坂になってきた。米窪も、その先の窪みも、何も見えないので気が付かなかった。一瞬黒岳方面に下っているのではと心配になる。まあどちらにしても、ソババッケに出るが・・・。しばらく下っていると、見覚えのあるガレの場所に出てきた。良く見ると右に降りる道が見える。先行するkさんを呼びもどす。

下り坂は、ガレと泥濘で滑る。レンズが曇り悲惨なことになってきた。どうやら、レンズの中に雨が入ってしまったようだ。正面に見えてきた平治岳が、霞んでいるのは、雨のせいだけではない。平治岳は、遠目でも山肌がピンクに見える。

大戸越に降りて来ると、雨が一段と激しくなってきた。平治岳は30分も登りかえすと着く。この雨の中でも、平治岳に登る人や降りてくる人が何人もいる。我々が、大船山方面から下りてきたのを見て、登山道の様子やミヤマキリシマノ情報を聞く人が何組かいた。平治岳も展望は、ほとんどないとのこと。時計を見ると1時前だ。まずは、茂みに入り昼食をとる。茂みの中で何人か、雨宿りをしている。雨はまったく止む気配がなく、じっとしていると身体が冷えてくる。ママの靴に水が入り滑るようだ。相談の結果、平治岳はまたの機会にして男池に降りることにする。すぐに風穴、黒岳分岐の標識を左に降りて行く。

男池への道は、グリンシャワーの道だ。この降りも良く滑る。kさんは降りにはめつほう強くもう見えない。大戸越から1時間10分でソババッケに着いた。かなり時間がかかったように感じる。ソババッケは、黒岳方面への分岐でもあり、少し広くなった湿地帯だ。ソババッケからは木の根に脚をとられながら、降りて行く。

約30分でかくし水に着く。かくし水でいっぷく入れていく。あと少しだ。この辺りは、バケイソウが多い。鬱蒼とした森をゆっくり降りて行くと、阿蘇野川にかかる橋が見えてきた。

男池との分岐を駐車場に向う。料金所小屋を出て駐車場で待つkさんと合流した。kさんはまた来たいと言っていた。すつかり九重に魅せられたようだ。デジカメは、宿でドライヤーで乾かし復活した。ママの登山靴はお暇をだそう。雨の日もまた登山の楽しみだが、翌日の三俣山の雄姿がちょつぴり恨めしかった。


出合った花

  


ノリウツギ


フタリシズカ


バケイソウ


ハイノキ


ツクバネウツギ


ハコウツギ




ツクシドウダン


ゴマギの果実


サラサドウダン




マイズルソウ


イワカガミ


サラサドウダン




サラサドウダン


ミヤマキリシマ


ガマズミ




ヤマボウシ


ユキノシタ
二匹の鬼にて


スイカズラ
二匹の鬼にて