吉部の大岩郷
荒滝山登山の帰りに、標識が目に入り立ち寄ってみました。なんじやコレハ・・・!? 国の天然記念物に指摘されるだけあって、不思議な光景でした。
岩郷とは、奇岩が多くある「岩海」のことで、そこは不思議な異次元空間です。
石質は石英閃緑岩(せきえいせんりょくがん)で、岩の大きさは最大径は約4mになり、このような巨石が約3ヘクタールにわたって広がっています。
なぜできたかとの説は、2説あり大地変のため山崩れがおこり、岩石が積み重なったという説と、洪積世(こうせき)により、河川作用の結果このように岩が積み重なったという説です。
石海は、標高260mの地点から南に広がっていて、岩の間には蘚(こけ)類・地衣(ちい)類が繁殖し周辺は暖地性植物がみられます。(アオガネシダ・シンラン・ウドカズラなど)
大岩郷は美祢市にある「万倉の大岩郷」とともに日本でも他に類を見ない珍しい景観を作っています。またその地学的な見地から天然記念物に指定され、植物学的に見ても面白い研究資料となっているそうです。
楠町教育委員会看板より抜粋