石城山 362m
光市塩田
古代朝鮮式山城の神籠石
2012年 7月17日 天気 晴れ 単独
三鍛冶屋登山口〜25分〜伊賀口分岐〜25分〜岩城神社〜40分〜日高神社(最高点) 合計時間 1時間30分
日高神社(最高点)〜10分〜東水門〜20分〜北水門〜10分〜西水門〜10分〜岩城神社分岐 合計時間 50分
岩城神社分岐〜5分〜伊賀口分岐〜25分〜伊賀口登山口〜10分〜三鍛冶屋登山口 合計時間 40分
周遊時間 3時間
※ かなりゆっくり散策しています。
概念図
石城山は熊毛郡田布施町と光市大和町に接する山です。幾つかの峰からなり、麓から見ると山は平に見えます。石城山の価値は、古代遺跡の神籠石が山の8合目付近を帯状に囲んでいる事です。7世紀中頃、天智天皇の時代に白村江の戦いに敗れ、唐・新羅の侵略に備え朝鮮式山城を九州各地と、ここ石城山に築きました。その遺跡が神籠石です。田布施は瀬戸内海の要所だったのです。そんな石城山に、汗だくになりながら登ってきました。
道程
【画面の上で指マークが出るとクリックで拡大します。】
熊毛から行くと、大規模農道沿いの光市小周防のセブンイレブンの先の信号を右折して、県道63号をしばらく行くと、再び右折して田布 施方面に向う。すぐに石城山が見えてくる。平なありふれた里山だ。石城山左折の看板を直進して通り越し、すぐ左手のスペースに駐車 する。 |
駐車スペースから田布施方面に歩くと、すぐに黄色いガドレールのある階段が見えてくる。そこを上がると2本の石柱と狛犬がある。 ここが三鍛冶屋登山口だ。車道からすぐに、地道に続き山頂まで1,4qの案内板がある。 |
登山道はコンクリート敷で、落葉で滑って歩きにくい。横に模木階段があるのだが、こちらも落葉でよく見えない。人があまり登ら ないのか道の真ん中に雑草が生えている。登山道から25分で伊賀口分岐に着いた。その奥にお社があるので拝んでいくと 大物主大神(大国主大神)のお社だ。一息入れて石城神社の案内板に従い登っていく。 |
すぐに、3差路に着くが、山頂迄約400m・石城神社方面の道標に従い左に進んでいく。すぐに西水門250mの道標があるが、石城神社目指 して上(右)の道を進むと神護寺跡の案内板がある。奈良時代建立の寺院で、幕末は騎兵隊の本陣が置かれていた。 |
参道を歩いていくと、藁葺きの山門がある。その先車道になる。マウスを当てると山門の正面になる。山門を出た所に、神籠石の説明板 がある。延長2,5kmにも及ぶ城壁跡だ。「7世紀の遺跡が21世紀の現代に残っているのだなあ〜」と感動して説明板を読む。 |
山門正面の左手はキャンプ場になっていて、神籠石のルートが分かりやすく書いてある案内板が立っている。とり合えず、東水門から 北水門、西水門へと反計回りに歩くことにする。汗だくなので、車道沿いにある南水門は今回はパスする。山門を出て左手の東水門の 道標に従って遊歩道に入る。道標によると、東水門までは600mと近い。 |
石城山には、皇室ゆかりの神社が多い、木花咲耶姫命を祭る宇和奈利社から始まり、天照大御神の日本神社、若宮社、物部守屋を祭る 物部神社まである。東水門に行く前に、日本神社にお参りしていく。本堂の横にはさざれ石があり、境内からは、柳井の町が一望出来る。 |
大和神社に参拝して先に進む、すぐに、高日ヶ峰(石木山最高峰)分岐に着く。高日ヶ峰に寄っていくので左に登っていく。すぐに、 高日神社のある高日ヶ峰362mに着く。御祭神は、天之御中主神、日神、月神、星神、高日峰之神とある。御神体が高日ヶ峰のようだ。 |
高日神社の境内でおにぎりを頬張り、柳井の町並みを見下ろし、しばし休憩する。昔は石城山の麓まで、入江が入り込んでいたようだ。 山頂の左の道から降るとすぐに、神籠石遊歩道に出る。ここにも、案内板が立っている。 |
更にどんどん下って行くと、鳥居に出くわし、更に模木階段を下って行くと、ここにも、案内板がある。左に大きく曲がると東水門が 見えてくる。東水門手前の神籠石は大雨で崩れ、修復したが、一部修復出来なかった岩が遊歩道に置いてあった。水門からは、 水が流れていて、現在も現役で活躍している。 |
展望所からは下っていく。神籠石が続く、当たり前のようだが、1300年以上も前の山城の跡を目の前に見ると何ともいえない不思議な 気持ちになる。夜泣石を過ぎて下っていくと、キャンプ場へ続くショートカットの場所に着く。更に神籠石遊歩道を進んでいくと北水門に着く。 北水門は標高268mで一番低い位置にある。 |
模木階段を登って行くと、開けた所に出た。ここからは大和町が見える。少し行くと再び石城神社分岐に出る。今度は、登山口に 向って降りて行く。三鍛冶屋との分岐に着いたが、伊賀口登山口に降りてみる。こちらは、地道で歩きやすく、良く踏まれている。 |