八甲田山 1584m

青森県青森市・十和田市



下毛無岱湿原から八甲田山大岳(右)を望む


2019年7月11日(木) 天気 ☀


酢ヶ湯温泉(6:08)~4分~登山口(6:12)~99分~仙人岱避難小屋(7:51~7:58)~53分~大岳(8:51~8:58)~21分~

大岳鞍部避難小屋(9:19~9:42)~49分~毛無岱湿原(10:31)~20分~下毛無岱湿原(10:51)~49分~酢ヶ湯温泉(11:40)

所有時間 5時間32分


概念図

 


酢ヶ湯温泉(八甲田山大岳登山口)

八甲田山登山ルート



八甲田山は「八甲田山」と名がついた単独峰は存在せず、18の成層火山や溶岩円頂丘で構成される火山群です。その中で最高峰は大岳です。また新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」のイメージが強く、大変険しい山のイメージがありましたが、登って見ると登り安くて、大湿原が印象的な山でした。下山後の酢ヶ湯温泉も魅力です。


道しるべ

  酸ヶ湯温泉の道路を挟んで対面の駐車場に停める。朝方山口ナンバーの車が入って来た。岩国の方で奥様を上の
 駐車場に待たしているからと言って、急いで登って行かれた。右手のトイレ横から石段を登って行くと、200台停めれる
 大駐車場がある。車道を行くと八甲田山神社登山口の立派な石標が建っている。側には「日本山脈縦走起点/青森県
 八甲田ー山口県秋吉台五千キロ踏破」の指標もある。
 

マウスを当てて
  山道に入るとしばらくは足元にクッションがあり歩き安い。緩やかに山道を登って行くと、立ち枯れの大木が立って
 いる。振り返ると木に穴が空いている。何かが引っ掻いた痕だろうか?

  右手には形良い山が見えて来る。暫く行くと、登山道の右手が崩壊していて、その先の南八甲田連峰の説明板辺り
 から景色が変わる。

  崩壊した沢沿いを登って行く。この辺りは硫黄の匂いがして、八甲田山が活火山だという事を思い出させる。説明板
 には、「この沢は地獄湯の沢といわれ硫化水素ガスや炭酸ガスを噴出している」と書いてある。急いで沢沿いを登って
 行く。
 
  ふと見ると苔に赤い胞子のような物が付いている。沢の上流にはゴゼンタチバナやマルバシモッケが咲いている。
 やがて山道に入って行くと、笹の原に木道が続き、綺麗な水が流れる湿原になる。この辺りも多種の山野草が見
 られる。


仙人岱ヒュッテ
  仙人岱まで行って、振り返ると仙人岱ヒュッテの屋根が見えたので寄って行く。中は広い部屋でストーブなどが置いて
 ある。一息入れて、仙人岱に戻る。人災で消えた仙人岱の説明板を読んでいたら心が痛む。

  僅かに残っていたチングルマを望遠で写す。八甲田清水も水が溜まってとても飲めない。正面に大岳を見ながら雪渓
 を登って行く。

 山道を登って行くと。アオモリトドマツの説明板があり、見える山が硫黄岳のようだ。


硫黄岳
  金網で保護した登山道を登って行くと、ヨツバシオガマとマルバシモツケが咲いている。左手には南八甲田連峰が
 連なる。
  更に登って行くと、爆裂火口に水が溜まった鏡沼があり、モリアオガエルやサンショウウオの産卵場所になっている。
 遠くに酸ヶ湯温泉が見える。その先に八甲田大明神と書かれた新しい祠を見たら山頂は近い。

  大岳の山頂は風が吹きさらしだ。岩国のご夫婦が降りられる所だったが、親切にも写真を撮って下さった。

 
 八甲田山大岳山頂

  山頂を後にして、井戸岳・赤倉岳を見ながら降りて行く。大岳ヒュッテが下に見える。井戸岳・赤倉岳の分岐を左に
 曲がるとすぐに大岳ヒュッテに着く。
 

  外のベンチで、暫く岩国のご主人と話しをする。東北の山々を登っておられ、これから岩木山を登られて下北半島
 まで足を延ばされるそうだ。津軽藩ねぷた村を推薦してお先に失礼した。山道を降って行くとやがて木道になり、
 ミズバショウが咲いている湿原に出る。ロープウェイ駅の分岐を過ぎると、景色が一変して大きな湿原に出る。

  ワタスゲが一面に咲いて風に吹かれて踊っている。

 
 デッキがあり毛無岱湿原の案内板がある。

 湿源の景色をしばらく眺めて、急な一直線の木段を降りて行く。下毛無岱湿原の景色が雄大だ。

  小さな池塘にはミツガシワが咲いている。下毛無岱湿原のデッキにザックが置いてあり、調査員の方が調査をされて
 いる。木段を降ると、山道になり酸ヶ湯1.4km・八甲田山3,8kmの標識がある。


酸ヶ湯
  城ヶ倉分岐を過ぎると、やがて眼下に酸ヶ湯温泉が見えて来る。北八甲田山の案内図を眺め周遊した道を確認する。
 酸ヶ湯の天麩羅と盛り蕎麦に舌鼓を打ち、八甲田山を後にした。そう言えば東北では肉蕎麦・肉うどんのメニューを見
 なかった。


八甲田山に咲く花


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