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登山口 |
熊毛を早朝3時に出て、7時に阿蘇ロープウェイ西駅に着く。駐車場には数台の車が停まっている。有料駐車場の方
から「阿蘇山頂ドライブイン」と書かれた建物の角を曲がり、階段を上がりると車道の料金所があり、今は「ガスが濃
いので火口の方には行かないでください」と言われる。確認すると登山道は良いとの事だ。車道と並んでいる歩道を
行く。20分強で阿蘇山中岳・高岳登山ルートと書かれた看板があり、記帳箱がある。
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砂千里ヶ浜の遊歩道を歩いて行く。左手にこれから登る稜線が見える。
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所々大きな岩石が転がっていて、噴火の大きさが分かる。砂千里ヶ浜の横の小高い丘に上がると、砂千里ヶ浜の
説明板と大きなケルンがある。
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振り返り見ると、物凄い量の火山灰が降り注ぎ、谷を埋めたのではないかと思われる。
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丘を降り、砂千里ヶ浜を横切り、正面から太陽を受けて急な岩場を登って行く。黄色い矢印があり迷うことはない。
約25分も頑張れば岩場の上部に上がる。右手の岩場の陰で一息入れる。
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雲仙普賢岳 |
町の向こうに外輪山 |
南岳(右) |
ここからの展望も素晴らしい。熊本市の先には雲仙普賢岳が見える。岩場のすぐ上からは前方に南岳が見えて来る。
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再度来た道を振り返る。
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高岳 |
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緩やかに登って、南岳を右手に見ながら、左手の稜線を中岳に向かう。右手には高岳が見える。稜線を行くと前方
の小高い所が中岳になる。
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東に根子岳や祖母山が見える。阿蘇の噴火口からは噴煙が上がり、その先に烏帽子岳と杵島岳が見えるが、
地震で大きく崩れた山容が痛々しい。
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涌蓋山(左端)・九重連山(正面) |
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中岳に着くが、ガスの匂いがするので帰路にゆっくりする事にする。
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帰路撮った画像
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もう一度中岳からの展望を焼き付けて高岳に向かう。月見小屋分岐を経て一登りで高岳に着く。1592m(肥後の国)
阿蘇の最高峰だ。標高は大したことはないが、その雄大な景色は他の追従を許さない。
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高岳から天狗の舞台・高岳東峰・手前に月見小屋を望む。ここも火口地形のように見える。
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中岳・烏帽子岳・杵島岳を振り返る。
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バカ尾根 |
鷲ヶ峰 |
ノリウツギ |
高岳から東峰に向かう。仙酔峡分岐を覗くと転げるような坂が見える。バカ尾根と呼ばれる仙酔尾根だ。今は仙酔峡
までの道が通行止めになっているので、この尾根を登る人は少ないと思うが、話のタネに一度は登ってみたいものだ。
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天狗の舞台 |
高岳東峰 |
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天狗の舞台は岩尾根に見えるが、上は平らになっている。春にはミヤマキリシマが咲き誇る。後から来られた広島の
若いご夫婦は、アルプスに登る予定だったが天気が悪そうなので九州に来られたとか。阿蘇の雄大な景色はアルプス
にも引けを取らないと言われる。天狗の舞台のすぐ先が、たくさんのケルンが積まれている高岳東峰になる。
ここからは根子岳が近くに見える。明日は根子岳に登る予定にしている。
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月見小屋に降りて行く。この辺りはノリウツギの花が多い。その中、狂い咲きしたミヤマキリシマが一輪咲いている。
浅い火口に降りて、天狗の舞台を振り返る。
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南岳 |
月見小屋を過ぎて鞍部に上がり高岳をトラバース気味に行くと、高岳分岐に帰って来る。中岳に寄りしばらく展望を
堪能する。朝よりも噴煙が強い。
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岩場を振り返る |
南岳分岐を降り、稜線を振り返る。朝に休んだ岩場は日陰が無くなっていたが、ここで昼食を取る。阿蘇は風があり
思ったより暑くない。
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砂千里ヶ浜から1906年の火口跡を見る。駐車場に戻ると風がなく汗が噴き出る。冷房の利いた建物で、黒ゴマ味の
火山灰ソフトクリームで涼を取る。車中泊をして根子岳を計画していたが、「車の中で老夫婦が熱中症」とのニュース
が頭を横切り帰路に着いた。熊本市内は車の温度計で40℃を示していた。ラジオから下関国際が花巻東を破った
との嬉しいニュースが流れて来た。 |