火打山 2462m 妙高山北峰 2446m

新潟県糸魚川市・妙高市
妙高市


天狗の庭からの逆さ火打山

大倉乗越からの妙高山


2017年9月25日(月)~26日(火) 天気 ☀


1日目    笹ヶ峰キャンプ場~富士見平~天狗の庭~火打山~高谷池ヒュッテ(泊)

2日目       高谷池ヒュッテ~茶臼山~黒沢池ヒュッテ~大倉乗越~妙高山北峰
~黒沢池ヒュッテ~富士見平~笹ヶ峰キャンプ場





地図

笹ヶ峰キャンプ場P 火打山・妙高山登山口



当初火打山は、笹ヶ峰キャンプ場から日帰り登山の予定で、妙高山へは、翌日燕温泉から日帰りする計画を立てました。この時期は、山小屋の予約が取れないと思っていたからです。途中思わぬアクシデントがあり、運良くキャンセルが出たようで、高谷池ヒュッテで泊まる事が出来ました。火打山は女性的な山容で、対照的に妙高山は男性的な岩山でした。どちらの山も茶褐色に紅葉した池塘があり、黄と赤の紅葉が彩りを添えて、おとぎの国に迷い込んだようでした。



火打山

笹ヶ峰キャンプ場~52分~黒沢橋~16分~十二曲り~87分~富士見平~50分~高谷池ヒュッテ
~20分~天狗の庭~45分~雷鳥平~51分~火打山~130分~高谷池ヒュッテ
総歩行時間 7時間31分(休憩時間含む)


笹ヶ峰キャンプ場(6:20)~黒沢橋(7:12)~十二曲り(7:28)~富士見平(8:55)~高谷池ヒュッテ(9:45~10:26)
~天狗の庭(10:46)~雷鳥平(11:31~41)~火打山(12:22~13:10)~高谷池ヒュッテ(15:20)
合計時間 9時間


概念図



道しるべ

  北陸自動車道は、以前良く通った馴染みのある道だ。それでも山口県からだと、約800km、10時間かかる。暗く
 なって笹ヶ峰キャンプ場に着く。見上げると満天の星空だ。キャンプ場には、洋式のトイレや自販機もある。東日本
 は、西日本に比べて、夜が明けるのが30分は早い。5時半ぐらいから明るくなる。皆さん先を競うようにして出発
 して行く。

  駐車場の角の火打山・妙高山登山口の標識から50mぐらい上がると、来た時通った車道を渡る。この上にも
 駐車場があるが、トイレはない。登山届を記入して、白樺の木がある木道を登って行く。18分で笹ヶ峰遊歩道
 分岐に着く。火打山の道標に従い直進する。


黒沢橋

十二曲り取り付き 1/12
  自然保護の為だろうか木道が何処までも続く。キャンプ場から50分強で黒沢橋を渡る。黒沢橋を渡ると山道になる。
 十二曲りと書かれた標識には、1/12と番号がふられている。


12/12
  九十九折れに登って行くと、18分で十二曲りの終わりに着く。一息入れて、千葉のご夫婦と前後して登って行く。
 十二曲りのすぐ先に、笹ヶ峰3/9・山頂の標識がある。3分の1登ったと言う事か。十二曲りから先がガレの急な
 坂になる。
 
  すぐに左手に、北アルプスの山々が見えて来る。地元の方に、あれが白馬で、その右が小蓮華で、その後ろが雪倉
 と教えて頂いたが、とにかく憧れのアルプスの近くに居ることだけは確かなようだ。急なガレが続くが亀女は調子良く
 ベテランさんに付いて行く。


ゴゼンタチバナ

サンカヨウ
  やがて道は緩やかになり、シラビソの大木が目だって来る。


マイズルソウ

富士見平
  しばらく行くと、空が開けて黄葉が待っている。やがて富士見平と呼ばれる、火打山・高谷池と、妙高山・黒沢池の
 分岐に着く。左に道を取り火打山に向かう。


火打山
  千葉の方が親切にも、高谷池ヒュッテと、黒沢池ヒュッテの電話番号を教えてくださった。千葉の方は黒沢池ヒュッテ
 に泊まられるようだ。左手に火打山から焼山が見えて来た。前方には高谷池ヒュッテの三角屋根が見えて来た。
 この緩やかな道で、何時もの癖で歩きながら写真を撮っていると、ひっくり返り、酷い痛みが左足首に走った。捻挫
 したようで、冷や汗が出る。


焼山・影火打山・火打山
  ゆっくり立って見ると何とか歩けそうだ。ここまで来たら火打山の頂きを踏みたい。足を引きずりながら 高谷池
 ヒュッテに向かう。


黒沢池・妙高山分岐
  高谷池ヒュッテに着き、聞いて見るとキャンセルがあり泊まれるようだ。安心してベンチに座り、湿布薬を貼り40分も
 まったりと休憩してしまった。山荘の裏には湿原となっていて、草が褐色に紅葉している。重い腰を上げて火打山に
 向かう。すぐに黒沢池・妙高山分岐に出合う。
 
 湿原の褐色と、橙・赤・黄・緑のコントラストが美しい

  湿布薬が効いたのか何とか見た目は普通に歩ける。坂を登ると火打山が見えて来る。ホビットが出てきそうな景色
 の中、停まって写真を撮しまくる。

  ふと見ると、火打山に登るには手前のコブを越えて行くようだ。木道を降ると天狗の庭に着く。この湿原も素晴らしい。
 


ミョウコウトリカブト
  逆さ火打山が池塘に映る。ナナカマドが真っ赤に紅葉している。

 ガレ場を登って行く。ガレの坂を鬼の形相で登って行く。振り返ると妙高山が顔を出す。(下山時妙高山はこの後ろの
 山と分かる。)
 

イタドリ
  雷鳥平で亀女が、雷鳥が現れるのをじっと待っている。もう少しガスが出ないと雷鳥は姿を見せないようだ。少し
 休んで広い尾根のピークを越えて行く。


ヨツバシオガマ
  一旦降り緩やかな坂を登って行く、最後に木段を一歩一歩登ると、火打山の山頂に着く。

 
 火打山の山頂はガスって何も見えない。しばらく待ったが諦めて降りて行く。やはり山は、早朝に登らないとダメな
 ようだ。
 

〇〇アザミ

ヤマハハコ

シラタマノキ
  山野草を撮りながら、ゆっくりと降りて行く。

  湿原を眺めながら降りて行く。雲が湧き妙高山が幻想的だ。

  雪の重みで曲がりくねった木の下を潜り降る。こんな深い色彩は高山でないと見られない。


ナナカマド

オヤマリンドウ
  天狗の庭の風景を目に焼き付けて、今夜の宿に向かって降りて行く。


イワショウブ

ワタスゲ
  山野草も枯れて彩りを添えている。

 最後にホビットが出そうな景色を眺める。

  高谷池ヒュッテの前で記念写真に納まり、夜のカレーライスとハヤシライスに舌鼓を打った。火打山は頸城三山の
 最高峰だが、女性的な山容をしたのびやかな山だった。明日は、だましだまし妙高山に登ろう。尚、高野池ヒュッテ
 の宿泊料は、7200円(一泊2食)で、トイレもウォシュレットが着いていた。



2日目 妙高山


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