十方山 1319m



2011年9月28日 天気 曇り 夫婦



獅子ヶ谷コース〜稜線を内黒峠へ〜藤本新道コース周遊


二軒小屋P〜55分〜獅子ヶ谷登山口〜81分〜十方山                          合計時間 2時間16分

十方山〜22分〜奥三ツ倉〜18分〜那須分れ〜26分〜丸子頭〜24分〜藤本新道分れ      合計時間 1時間30分

藤本新道分れ〜25分〜藤本新道登山口〜9分〜二軒小屋P                      合計時間     34分


周遊合計時間       4時間20分




概念図
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地図

獅子ヶ谷登山口



十方山からの展望


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十方山はこれまで、何回か登ったことがありますが、すべて瀬戸の滝登山口からのコースでした。今回は、獅子ヶ谷コースから登り、山頂から内黒峠に向かい、途中藤本新道から下りて、周遊してみました。獅子ヶ谷コースは、十方山の最短コースで急登も少なく、谷筋を気持ち良く歩けました。十方山の稜線歩きは思っていたよりもアップダウンが少なくて、多少変化に乏しかったのが残念でした。藤本新道は急坂で転げるように下りていきましたが、おかげで十方山の周遊が楽しめました。山頂は曇り空でしたが、十方山の雄大さを充分楽しみました。




道中

戸河内ICで降り、県道252号で内黒峠を越えて、ショートカットで恐羅漢へ向いました。、9:04、二軒小屋前の駐車場に車を置いて歩き出します。よこごうかわを渡り、左折し道標に従って林道を進んで行きます。林道は車がくる心配がないのでのんびりとまた、野草が多く咲いているのでキョロキョロしながら歩いて行きます。
いつの間にか、自然林から植林に変わり、30分も歩いていくと、右手の石垣の中にバスの残骸がありました。なかなか面白い光景です。しばらく行くと、また自然林に変わり、9:59、獅子ヶ谷登山口に着きました。のんびり歩いたつもりでしたが、ちょうど道標と同じ時間で歩いていました。こののんびりペースが同じペースなら、あと頂上まで、1時間20分ぐらいか、と見当をつけます。
登山口からは、若干道幅が細くなり倒木が目立ちますが、道は分かりやすく問題なく歩けます。獅子ヶ谷を左手に林道を登って行くと、一ヶ所崩落箇所がありそこから先、小さな沢を渡り、いよいよ山道に入って行きます。すぐに、小さな滝がある沢が現れます。(写真右)獅子ヶ谷登山道から約20分の所です。右手に十方山の矢印があります。これから先ゴロゴロした岩場歩きになるので、この辺りで休憩して行くと良いでしょう。
休憩ポイントから20分も行くとゴロゴロした石がある坂になります。唯一このコースできつい所です。植林と自然林の中を約25分登って行くと、山の主のような杉のご神木に出会います。ここから先は勾配も緩やかになっていきますが、登山道は水溜りが多く足元は悪くなります。
ご神木からは、緩やかな自然林の中を山頂を目指して進んで行きます。まだかまだかと笹の登山道を歩いていくと、ご神木から約15分で突然十方山の山頂へ躍り出ました。11:20分、山頂到着です。このコースは途中の展望はほとんどありませんが、静かな山歩きが楽しめます。獅子ヶ谷登山道から約1時間20分で、標識通りの時間でした。山頂からは、南に吉和冠山から寂地山の山塊がまず目に入ります。
その西に大神ヶ岳、赤谷山の稜線が見え、その奥に安蔵寺山が頭を出します。燕岳まで長い稜線がくつきり見えます。(写真左)冠山の東に、羅漢山が霞んで見えます。手前は女鹿平山でしょうか。(写真中)さらに東に目を向けると、目の前に市間山から立岩山の稜線が眼下に見えます。(写真右)
山頂は、3人の登山客がいましたが、すぐに、瀬戸の滝登山口に向って降りていき、あとは、雄大な山頂を一人占めです。(イヤ二人占めでした。)山頂で至福の一時を過ごし、12:07分、内黒峠方面へ向います。
十方山山頂からすぐに降りになりますが、さほどのアップダウンはありません。論所と呼ばれる天然の杉とブナ林の鞍部を通り登り返すと、約20分で奥三ツ倉に着きます。見ると標高1322m十方山よりも3m高いではないですか???。
奥三ツ倉の標識の反対には、熊の爪あとのついたブナの木があり、熊の領域だと改めて認識しました。奥三ツ倉から見た吉和冠山が美しい姿を見せてくれます。奥三ツ倉から降ると、ブナの古木が現れます。この辺りのブナは古木が多く、立ち枯れたり倒れたりしています。
ブナの古木からすぐに右側が開け戸河内の町が遠望できます。5倍の望遠で写してみました。12:47分、十方山からちょうど、40分で那須分れに着きました。ここでも、時間通りです。ほとんど平坦道で熊毛の住人にしては、思っよりも早いペースです。ここは、道標に従って真直ぐに進んで行きます。
すぐに、開けた所に着きました。この辺りが前三ツ倉と呼ばれる所でしょうか。地図と睨めっこです。5分も行くと突然前方が開けて、前方に臥龍山とその右に深入山が顔を出しました。展望の利かない稜線歩きでうれしいご褒美です。そこから約10分で丸子頭分岐に着きます。ここは、お頭に挨拶して行きます。
分岐からすぐに、丸子頭(1236m)に着きました。山頂は三角点があるだけで、東がわずかに開けています。(写真中)丸子頭分岐を降って行くと、戸河内の町が再び見えてきました。今度は、かなり近くに見えます。望遠を使わずに写してみました。
1152mのピークを登っていきます。この辺りはのブナの木は見事です。古木は見られませんが、うっそうとした雰囲気があります。1152mのピークを降りていきます。ここは急な降りとなり、慎重に降りていきます。
鞍部に着くと、藤本新道分れです。13:37到着なので、十方山山頂からぴったり1時間30分の道程です。内黒峠まで、1時間10分ということは、合計2時間40分なので、十方山頂の標識内黒峠まで 3時間20分に比べかなり早いペースでここまで歩いています。標識では、ここから50分で二軒小屋Pに着きます。分岐を左折して転がるように降って行きます。
あまりの急坂の降りに足が止まりません。藤本新道分れから25分で藤本新道登山口へ降りてきました。あとは、県道を約10分ほど歩き14:02分二軒小屋Pに無事到着しました。




山で出逢った花



シロヨメナ(白嫁菜) タムラソウ(田村草) オタカラコウ(雄宝香)
ヤノネグサ(矢の根草) ナギナタコウジュ(薙刀香需) アケボノソウ(曙草)
ヨメナ(嫁菜) シラヤマギク(白山菊) アブラガヤ(油茅)
オオハンゴンソウ(大反魂草) ツルニンジン(蔓人参) アキチョウジ(秋丁字)
アメリカセンダングサ(アメリカ栴檀草) ツリフネソウ(釣船草) タマアジサイ(玉紫陽花)
トチバニンジン(栃葉人参) サラシナショウマ(晒菜升麻) サラシナショウマ(晒菜升麻)
ユキザサ(雪笹)の実 オトコヨウゾメの実 カヤ(榧)の実
ヤマハハコ(山母子) アキノキリンソウ(秋の麒麟草) アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
ナツツバキ(夏椿)の実 ツリバナ(吊花) シラネセンキュウ(白根川弓)