さけび
俳句ではありません、山での思いをさけんで楽しんでいます。
1 | 野かんぞう 五十路の坂を 立ち止まる | 十方山 | 十方山登山道に咲いていたオレンジ色の野かんぞうをみて立ち止まった「かんぞうは勿忘草ともいう」 | 平成19年盛夏 |
2 | 汗がひき Tシャツの色 薄くなる | 津和野城址 | 汗でぬれたTシャツ、乾くと、もとに戻るが臭いは残る、確かに山に登ったのだと。 | 平成19年8月10日 |
3 | 城あとや 藪らんの花 咲きほこる | 津和野城址 | 津和野城址に咲いていた藪らんの紫色の花が、緑の草の中で目を惹いた。 | 平成19年8月10日 |
4 | 登山道 今年の干支と 目が合った | 岩国 弥山 | 岩国の弥山に登る途中、大きな猪と目が合った、その時は落ち着いていたと思ったが、後で冷や汗が・・・ | 平成19年10月3日 |
5 | さわさわと 峠の風に 秋を聞く | 岩国 弥山 | 弥山手前の峠で休憩、さわさわとススキを揺らし、心地良い風が頬を撫でた。 | 平成19年10月3日 |
6 | 山行った スコアー聞かれて 苦笑い | 安蔵寺山 | 山へ行ったといえば、ゴルフのこと!?熊毛の住人の場合は、文字通り山です。 | 平成19年10月24日 |
7 | 登山靴 落葉踏みしめ 安蔵寺へ | 安蔵寺山 | 安蔵寺の秋はすばらしい、落葉を踏みしめて登山道を登っていく。 | 平成19年10月24日 |
8 | 一度見た 景色に良く似た 登山道 | 安蔵寺山 | 登山道はどの道もよく似ているが、よく見るとどの道も違っている。 | 平成19年10月24日 |
9 | 蟹こけた 見ていたダンナも またこけた | 飯ヶ岳 | 沢蟹が人の気配を感じてあわててこけ落ちた、それを見ていた主人もこけた、妻大笑い。 | 平成19年10月31日 |
10 | この時期に へびがでるのか 飯ヶ岳 | 飯ヶ岳 | 思わぬ時季に、苦手な、ながむしを見てドッキリした。 | 平成19年10月31日 |
11 | 雉がでた 目のフイルムに やきつけた | 飯ヶ岳 | 雉が目の前を通ったカメラを探すが、間に合わない、せめて目のフイルムに・・・。 | 平成19年10月31日 |
12 | 靴をぬぐ その瞬間が ホットする | 飯ヶ岳 | 山から降りて、愛車を見た時と、登山靴を脱ぐときにホットするのは私だけ・・・? | 平成19年10月31日 |
13 | ざわざわと 雲を蹴散らす 野分かな | 右田ケ岳を望む高速道路より | 右田ヶ岳の横を通る、前方の空を見ると雲がすごい勢いで流れていく。 | 平成19年11月11日 |
14 | 里山や 暑さかき消す 水の音 | 遠岳山 | 夏、里山の登りは暑さとの戦い、そんな中、谷沿いの登山道で流れる水音は、しばしの間、暑さを忘れさせてくれる。 | 平成22年7月7日 |
15 | 滝の音 ひたすら登る 蝉の声 | 東鳳翩山 | 錦鶏の滝から東鳳翩山を登る、ふと気が付くと何時の間にか、登山道は、滝の音から蝉の声に変ったが、汗だくになりながら、ひたすら山頂を目指す。 | 平成22年7月21日 |
16 | くつきりと 稜線緑 ぬけた空 | 烏帽子岳を見て | 朝の散歩から帰る途中、正面に緑の稜線と、ぬけるように青い空が重なる、手を伸ばせば届きそうだ。しばらく猛暑が続く。 | 平成22年8月3日 |
17 | あぶ殺し 痛い痒いの 恨み節 | 烏帽子岳 | 烏帽子岳の山頂で、あぶをタオルで叩いて殺してしまった。帰路あぶの攻撃に遭い、何日経っても刺された所が痛痒い仲間を殺されたあぶの恨みの一刺しか。 | 平成22年8月25日 |
18 | こんにちは 登りの時の 靴の跡 | 烏帽子岳 | 早朝、烏帽子岳に登った、さすがに、誰一人で遭わなかった。ただ、登りに付いた自分の登山靴の足跡に出合った。静かな山登りも楽しい。 | 平成22年8月25日 |
19 | 富海沖 確かに見えし 由布の耳 | 富海サービスエリアから由布岳を望む | 富海から由布岳までどのくらい距離があるのだろうか?国東半島のさらに奥の右側にくっきりと、見覚えのある相似峰が見えた。 | 平成22年初秋 |
20 | 声に出し 数え降りゆく 500段 | 大峯山 | 下川上から大峯山に登った2合目あたりから山頂まで階段が続いている。登るのも骨が折れるが、作るのはもっと大変だ。数を数えて降りてみた。 | 平成22年9月29日 |
21 | せせらぎを 聞きつつ登る 九十九折れ | 大平山 | 阿弥陀寺から大平山に登った、途中の急な九十九折れの坂を右下にせせらぎの音を聞きながらゆっくり登ることを楽しむ。 | 平成22年10月5日 |
22 | 蓮華山 低山なれど 侮れず | 蓮華山 | 本コース、市の迫滝コースとも急登が続く、さすが山城があっただけに侮れない。 | 平成22年10月13日 |
23 | 野仏や 名も無き山を 下りていく | 大師山 | 大師山の八十八ケ所コースは野仏がある山道だ。仏様に手を合わせて坂道を下っていく。 | 平成22年10月20日 |
24 | 腰が引け はんべそ隠す 湯来の山 | 東郷山 | 東郷山から四本杉に行く道は急坂で谷が深い、昨日の雨で滑るなか、はんべそを掻きながら夫の後をついていく。 | 平成22年10月27日 |
25 | メルが逝き 慰霊登山の 恐羅漢 | 恐羅漢山 | 14歳の愛猫メルが旅立った。懇ろに別れを惜しみ、落ち込んでいる妻を引っ張り出し 恐羅漢山へ登ってきた。 | 平成22年11月7日 |
26 | スティックを ダブルで握り 坂喘ぐ | 三ツケ峰 | 昨日の恐羅漢山に続き今日も黄葉狙いで三ツケ峰に登った。流石に足が重い、初めて使うダブルスティックに力が入る。 | 平成22年11月8日 |
27 | 大岩を 棲みかとせしか つかわしめ | 天狗石山 | 天狗岩山の大岩の所できつねが山道を駆け下りてきた。里へ遊びに行くのだろうか。天狗岩山の神のつかわしめのように思えた。 | 平成22年11月10日 |
28 | 空澄みて 近くに見える 伊予の山 | 文珠山 | 厚い氷がはってとっても寒い文珠山の展望台から四国の山々が手に取るように見えている。 | 平成22年12月15日 |
29 | つわものが 一万回の 夢語る | 右田ケ岳 | 右田ケ岳で出合ったおじいさんは13000回登山のつわものでした。右田ケ岳の魅力を熱く話してくれました。 | 平成22年12月31日 |
30 | 大晦日 雪踏みしめて 一人旅 | 狗留孫山 | キュキュと新雪を踏みしめて、静寂な奥の院参道を歩いていきます。野仏が雪を被って見守ってくれます。 | 平成22年12月31日 |
31 | 隠田に 願いを託す 日々の糧 | 虎ケ岳 | 毛利藩の年貢の取立てに農民の生きる術の隠田が、山の奥深く丁寧に石垣をついて残っている。 | 平成23年1月4日 |
32 | 春の海 釣り人さけて 急ぐなり | 皇座山 | 相の浦の路上は釣り人の車が連なっている、その中をリックを担いだ変人に釣り人が何か話したそうだが、ソソクサとさきを急ぐ。 | 平成23年1月12日 |
33 | 壺足で 膝まで沈む 長門富士 | 十種ケ峰 | 壺足で雪に埋もれて十種ケ峰の山頂に向いました。雪との格闘は雪山の魅力です。 | 平成23年1月19日 |
34 | 車道出来 昔の夢路 藪の中 | 天ケ岳 | 山頂付近の足王社まで車で行く道ができて、昔の道は人が登らないのだろう大変荒れている。便利さと引換えに無くした物がある。 | 平成23年2月8日 |
35 | 三ケ岳 稜線はるか 琴の山 | 三ケ岳、琴石山 | 離れた所から眺めると、琴石山と三ケ岳の稜線は距離があるように見える。三ケ岳から歩くと、段々琴石山が近づいてくるのが楽しい。 | 平成23年2月15日 |
36 | 地図持たず 勘を頼りの 赤子山 | 赤子山 | あわてんぼうな正確は何歳になっても治らないようだ。地図も持たずに山に入り、感を頼りの迷走登山が続く。山をなめたらあかんよ。 | 平成23年2月22日 |
37 | 風邪ぐらい 山で治すと 支度する | 大将軍山 | 朝から咳が出るが、晴天で気が急く。「どうするの」とママに言われ、そそくさとザックを出す。 | 平成23年2月23日 |
38 | 山で撮る 写真は誰も 子供なり | 緑山 | 山での写真は、つくり笑いなど無く、心の底からの笑顔で写っている。 | 平成23年3月8日 |
39 | 山並を 目で追いながら 蕎麦を食う | 蕎麦ケ岳 | 蕎麦ケ岳の山頂で、蕎麦を食べながら歩いてきた稜線を目で追っている。 | 平成23年3月23日 |
40 | 坂道で 電話の音に 立ち止まる | 物見ケ岳 | 新年度を向えて、山の奥まで仕事が追いかけてくる、天狗岩直前の急登でかかってきた長い電話で現実に立ち戻る。 | 平成23年4月3日 |
41 | はらはらと 桜花舞う 陶の道 | 若山 | 若山の桜並木を俳句の看板を見ながら登っていく、風が吹くと桜の花びらがはらはらと散る。「散る桜残る桜も散る桜 良寛」の看板が見える。 | 平成23年4月12日 |
42 | 里は春 雪踏みしめて 頂へ | 弟見山 | 尾根に出ると、昨日降った雪に足を取られる。先ほどまで、桜を見ていたのに、山はすっかり雪景色だ。 | 平成23年4月20日 |
43 | 春の雪 蕾は堅し 岩鏡 | 弟見山 | 季節はずれの雪に埋もれて岩鏡の蕾は堅いが、確実に膨らんできている。 | 平成23年4月20日 |
44 | 笹を分け 息咳切らし 我一人 | 羅漢山 | 羅漢山の急斜面を息咳切らして登っていく、喘いで立ち止まってみても背丈ほどの笹の中に我一人だ。 | 平成23年4月29日 |
45 | 春霞 四熊ケ岳に 目を凝らす | 高黒石 | 晴れなのに黄砂で視界が利かない、鉄塔53から四熊ケ岳を目を凝らしてみたが、何も見えない。 | 平成23年5月2日 |
46 | 片栗の 花から花へ 訪ねけり | 寂地山 | 白の片栗の花を探して、登山道に咲いている片栗を目で追いながら歩いている。 | 平成23年5月4日 |
47 | 石楠花や トンネル潜り 犬の山 | 犬ヶ岳 | 満開の石楠花のトンネルを潜って犬ヶ岳の山頂を目指す。 | 平成23年5月17日 |
48 | お大師が お出迎えなり 遍路道 | 狗留孫山 | 狗留孫山の遍路道を登っていくと、お大師様が出迎えてくださる。 | 平成23年5月18日 |
49 | 散りゆきて なお参道に えごの花 | 二井寺山 | 二井寺山極楽寺の参道には、エゴノキが多い、時季が過ぎたのか白い花が参道を覆っている。 | 平成23年5月25日 |
50 | 夏はぜや 心静に 凄すなり | 二井寺山 | 極楽寺の参道で小さな釣鐘状の夏櫨の花を見っけた。日々静に平々凡々と凄し、これからもそうありたい。 | 平成23年5月25日 |
51 | 梅雨空や 雲の切れ間に 久住山 | 三俣山 | 梅雨空の雲の切れ間から、久住山が一瞬顔を出した。足元には皐月の花が咲いている。 | 平成23年6月8日 |
52 | 夏草や いとこにはとこ 君は誰 | 大潰山 | この時季は黄色のたんぽぽ系の似た花が多い、植物図鑑と睨めっこをして写真の名前を確認していく。 | 平成23年6月15日 |
53 | 登りゆく 妻のうしろに 半夏生 | 吉和冠山 | 道ばたの花の写真を撮り、顔をあげて先をいく妻に目を向けると半夏生が目についた。 | 平成23年6月21日 |
54 | 夏木立 ごうひちごうの 思案かな | 大将軍山 | ふと気が付くと、ぶつぶつ言って指を折っている自分に気が付く、蝉の声や河のせせらぎが聞こえてきた。 | 平成23年6月29日 |
55 | 灯台や 海の静けさ 蝉の声 | 峨嵋山 | 峨嵋山から象鼻ヶ岬への散策、波おだやかで、松林に蝉の声だけが聞こえる。 | 平成23年7月27日 |
56 | 浜木綿や 御手洗湾で 何想う | 峨嵋山 | 自生しているのか、人が植えたのか分からないが、浜木綿が一輪、御手洗湾を眺めるように咲いていた。 | 平成23年7月27日 |
57 | 深入の 山一面に 花擬宝珠 | 深入山 | 深入山の緑のキャンパスに、オオバギボウシの白い花畑が、山一面に広がっていた。 | 平成23年8月3日 |
58 | 赤蜻蛉 乱舞の先に 半四郎 | 向半四郎山 | 向半四郎の草の山頂で赤とんぼの大群が上昇気流に乗って飛んでいる、半四郎山は目の前だ。 | 平成23年8月13日 |
59 | 天涯の 花を訪ねて 山路かな | 恐羅漢山 | 天涯の花を見に恐羅漢山を散策してきました。深山のブナ林は、霧で神秘的でした。 | 平成23年8月16日 |
60 | この辺で 許してやるかと 負け惜しみ | 熊ヶ山 | 夏の低山歩きは、知らず知らずのうちに体力を消耗していきます。こんな時、地図もない勘を頼りの山歩きはより一層疲れます。もう帰ろう・・・っと。 | 平成23年8月31日 |
61 | 頂で コーヒー香る 秋の空 | 小五郎山 | 山の楽しみの一つは、山頂での食事の後のコーヒーだ。空が高く、展望の良い日の一杯は格別だ。 | 平成23年9月6日 |
62 | 里山に ただ一輪の 桔梗かな | 茶臼山 | 思いがけず里山で一輪の桔梗に出逢った、残暑厳しい登山にいっぷくの涼を与えてくれる。 | 平成23年9月13日 |
63 | 風そよぎ ススキの原や 黄金色 | 小室井山 | 小室井山のススキの草原を、ゆっくりと降りて行く、景色はすっかり秋の色だ。 | 平成23年9月14日 |
64 | 十方と 良くぞつけたり 草の峰 | 十方山 | 十方山は広くて360度の展望があり、吹く風に野草がゆれて季節を感じる頂だ。 | 平成23年9月28日 |
65 | おむすびの 岩でだんじり 大工方 | 大野権現山 | おむすび岩の上で相方が調子に乗って、「バンザイ~」それがだんじりの大工方のようであった。朝の連ドラ【カーネーション】の影響かな。 | 平成23年10月11日 |
66 | 頑張れよ 黄色いマフラー ちび蝮 | 大野権現山 | 蝮のおちびちゃんが、気配を感じて反対の方向を向いて威嚇している。その姿がおかしくて元気で大きくなれよとエールを送った。 | 平成23年10月11日 |
67 | 里の幸 口に広がる 通草かな | 烏帽子岳 | あけびを口にすると、甘い味が口に一杯に広がる、種をプップと吐き出して歩いていくと、しばらくしてほろ苦さが口に広がる。 | 平成23年10月12日 |
68 | 見つけたよ おっとうの山 毛無山 | 毛無山 | 毛無山は名からして展望の良い山が多いようですが、山頂は木が大きくなり展望はあなり望めませんでした。おっとうもこうだと良いのに・・・ | 平成23年10月18日 |
69 | ピーカンの 空高くして 山近し | 大蔵ヶ岳 | 快晴の秋の青空、大蔵ヶ岳展望岩から見た阿東盆地の山々が手に取るほど近くに見える。 | 平成23年10月19日 |
70 | 国引きの 山を見渡し 冬じたく | 天狗石山 | 天狗石山の山頂からは、大山・三瓶山が遠くに見える。北風が強く木々は葉を落としている。もう冬がそこまで来ている。 | 平成23年10月26日 |
71 | おいでませ トトロの森も 秋の色 | 安蔵寺山 | 伊源谷の苔むした森に秋色の風景が広がる。 | 平成23年11月2日 |
72 | 一瞬の 時を切り取る 晴れ間かな | 九重中岳 | 中岳で昼食を取りまったりしていると、瞬時に雲が飛び視野が広がった夢中でシャッターをきる。 | 平成23年11月7日 |
73 | 冬日和 安芸の宮島 弥山道 | 弥山 | 晴天の暖かな日、博打尾から尾根づたいに弥山に登った。遠く冠山まで見える。 | 平成23年11月16日 |
74 | 大晦日 妻の顔見て 山じたく | 竜ケ岳 | 早めに 正月の準備をして 妻の顔色を伺いながらそそくさと山へ向う。 | 平成23年12月31日 |
75 | 初日の出 干支のお山で 拝みけり | 竜ケ岳 | 2012年が良い年である事を願って、雲に隠れた東の空に向ってそっと手を合わせる。 | 平成24年元旦 |
76 | がんじきや 思いのほかに 沈みけり | 十種ケ峰 | 十種ケ峰の山頂はあとわずかだが、がんじきをつけた足が思うように動かない。 | 平成24年1月10日 |
77 | 窓景色 首までもぐる 炬燵かな | 太華山 | 窓越しに雪が舞っている、こんな日は何処へも行きたくない。でも意をけして太華山へと向う。 | 平成24年2月8日 |
78 | 冬太り メタボの境 八十五 | 観音岳 | 生活改善メンバーに選ばれた、腹回り85cm以下で、私服が似合う男に変身だ。 | 平成24年2月22日 |
79 | 藪をこぎ 崖を登るや 山頭火 | 矢筈ヶ岳 | 「分け入ても分け入ても青い山」山頭火も藪をかき分け、崖を這い登ったのだろうか。 | 平成24年2月29日 |
80 | 囁きや 風車の音に かき消され | 大星山 | 樹木を渡る風の囁きもブーン、ブーンと機械的な風力発電の音にかき消される。 | 平成24年3月6日 |
81 | 月見酒 おらもやりたや 岩窟で | 白石山 | 8月9日から10日にかけて接待岩で地元の有志にほのぼのとした接待を受けるとか。 | 平成24年3月7日 |
82 | 登山路で お馴染みさんも 違う山 | 四熊ヶ岳 | 同じ山でも登り口が違うとまったく違う山になるから飽きない | 平成24年3月13日 |
83 | 地図もなし 山座同定 ケセラセラ | 花尾山 | 広々としたカヤトの山頂からは、県中央の山々が見渡せる。あの山が○○で、この山が△△のはずだが・・・ | 平成24年3月14日 |
84 | 下山して ふと気がつけば 彼岸かな | 要害岳 | 要害岳から下山すると昌福寺のお墓の横を通る。お墓に花が手向けてあった。そうか今日はお彼岸だ。 | 平成24年3月20日 |
85 | 瀬戸の海 ぽんぽん船に 桜かな | 城山歴史公園 | 赤い河津桜が青い瀬戸の海に良く似合う。ポンポン船が桜の間をぬっていく。 | 平成24年3月21日 |
86 | 春の月 かつらの巨人 影落とす | 桂木山 | 桂木山のかつらの巨木、深々とした森の中で枝を広げている、春の月明かりで影を伸ばしているのか。 | 平成24年4月1日 |
87 | 春昼や キラキラ光る 瀬戸の海 | 琴石山 | 平成24年4月10日 | |
88 | 野仏や ただそこにおる ありがたさ | 鬼ヶ城山 | 久しぶりに、ようたあ林道の馬頭観音に会えた、無性に懐かしく思わず手を合わせる。 | 平成24年4月18日 |
89 | かたくりや 山一面に 晴れ姿 | 弟見山 | かたくりの花に会いに弟見山に仏峠から登った。まさに満開、山一面に誇らしそうに晴れ姿を見せてくれた。 | 平成24年4月24日 |
90 | 芍薬や 命短し 乙女かな | 十種ヶ峰 | 芍薬の花は、透明感がある純白だ。花は3日から4日で散ってしまう。昔から美人の例えにされるが、今のご婦人には、はかなさは無縁のように思える。 | 平成24年5月3日 |
91 | 天を突く 岩を登りて つつじかな | 大崩山 | 大崩山のはしごやロープを伝わり山を登り、わく塚に這い上がり、ふと前方を見ると青空にピンクの花をつけたあけぼのつつじが見える。 | 平成24年5月5日 |
92 | 山萌ゆる 紅をさしたる つつじかな | 大佐山 | 大佐山の登山道は、まさに新緑の真っ只中、ふと見るとやまつつじの赤が、緑の中紅をさしたように鮮やかに映る。 | 平成24年5月16日 |
93 | 稚児百合の お花畑か 聖山 | 聖山 | 聖山の登山道は、稚児百合が群生して咲いている。稚児百合の小さな花を愛でながら登っていく。 | 平成24年5月23日 |
94 | 猿面の 花を求めて 夏木立 | 市間山 | 市間山から立岩山の稜線は所処サルメンエビネが咲いている。夏木立の森を散策して探す。 | 平成24年6月6日 |
95 | 立岩に 今生まれけん 夏の蝶 | 立岩山 | 立岩山に山頂で、今まさに蝶が孵化して飛び立とうとしている。 | 平成24年6月6日 |
96 | 五月雨や 大船山は もやの中 | 大船山 | 梅雨の中、大船山が薄墨のように霞む。 | 平成24年6月12日 |
97 | 山間の 宿にかくれて ユキノシタ | 二匹の鬼 | 泊まった山間の宿の裏手の山の斜面にユキノシタがひっそりと咲いていた。 | 平成24年6月13日 |
98 | 高崎の 猿の世界も 総選挙 | 高崎山 | 高崎山の総選挙でNO1になった、さしこちゃん猿の世界もアイドルブームです。 | 平成24年6月13日 |
99 | そそくさと 梅雨の晴れ間の 山登り | 十方山 | 毎日のように雨が降り、なかなか青空が顔を出さない。今日は久しぶりの梅雨の晴れ間、十方山のささゆりはもう終わっただろうか。 | 平成24年7月10日 |
100 | 苔むした 古代遺跡や 蝉時雨 | 岩城山 | 岩城山の神籠石は朝鮮式山城の跡だ。はるか太古に思いをめぐらす。 | 平成24年7月17日 |
101 | 夏空に ぽっかり白い 雲遊ぶ | 深入山 | 梅雨が明け、抜けるような青空に ぽっかり白い夏雲が浮かんでいる。 | 平成24年7月18日 |
102 | かずら坂 草鞋の指に 力かな | 三徳山 | 木の根に摑まり、足をかけて登っていく修験道、草鞋を履いている指に力が入っているようだ。 | 平成24年8月14日 |
103 | 木洩れ日や 時を惜しむか 法師蝉 | 弥山 | 木洩れ日の中を歩いていくと、み~ん、み~んと、つくつくほうしの声だけが、やかましく聞こえてくる。往く夏を惜しんでいるようだ。 | 平成24年8月22日 |
104 | 還暦の 峰近づきて 虫の声 | 千石岳 | いつの間にか季節が夏から秋へと移っていた。ふと気がつくと、この間までの蝉の声が虫の声に変わっていた。 | 平成24年8月29日 |
105 | 羽破れ ひらりひらりと 秋の蝶 | 炭倉山 | 炭倉山で羽根の破れた蝶が蜜を吸っている、人の気配にひらりひらりと木の葉が舞っているように飛んでいる。 | 平成24年9月11日 |
106 | 女郎花 寄り添うように 男郎花 | 地倉沼 | オミナエシの近くにオトコエシが仲良く咲いていた。 | 平成24年9月12日 |
107 | 大戦の 風化の跡や 草の花 | 大高神山 | 大高神山は太平洋戦争の基地の跡が生々しく残っている。戦後65年以上経って、建物は風化しているが、戦争の悲惨さを忘れてはいけない。 | 平成24年9月19日 |
108 | ブツブツと 般若心経 彼岸花 | 物見ヶ岳 | 田んぼのあぜ道に真赤な彼岸花が咲いている。ふと2年前に逝った義兄のことを思い出して般若心経を唱えている。 | 平成24年9月26日 |
109 | カルストの シープの群に ススキかな | 龍護峰 | 秋芳台の花崗岩を秋風にゆれるススキが隠す。 | 平成24年10月3日 |
110 | 稜線の 黄葉や紅葉 足留まる | 寂地山 | 松の木峠から登り、尾根に出ると目の前に錦織り成す世界が広がっていた。 | 平成24年10月31日 |
111 | 時雨る々や 彩を無くせし ぶなの森 | 恐羅漢山 | 突然の雨、薄墨を流したように霧がかかる、ぶなの森の黄葉を隠している。 | 平成24年11月6日 |
112 | 虎ヶ岳 雲の間に 初日かな | 虎ヶ岳 | 雪の元旦、思わぬ初日の出が見れて感激した。 | 平成25年1月1日 |
113 | 壺足や 雪を踏み貫き 恐羅漢 | 恐羅漢山 | 相方が壺足で、汗だくになりながら登って来る。何時引返そうかと考えていたが、最後まで登りきった。健闘に心から祝福を・・・。 | 平成25年2月6日 |
114 | 軽やかに スティクついて いぬふぐり | 火の山 | 亀山に向う道端にいぬふぐりが咲いている、青空のような色の小さな花が春を告げる。これから始まる山登り、足取りは軽い。 | 平成25年2月27日 |
115 | 芍薬や 孫より先に ご対面 | 自宅にて | 今日2人目の孫が生まれた、明日は午前中、山芍を見て、午後から孫の顔を見に行く。 | 平成25年4月30日 |
116 | 通り雨 藤を眺めて 雨宿り | 高塔山 | 激しい通り雨を桜の木の下でやり過ごす、ふと見ると、お地蔵さんの上に、大きな藤の木が花をつけている。 | 平成25年5月4日 |