笠山 112m

萩市櫛ヶ浜


小畑より笠山を望む



2015年3月4日(水) 天気⛅ 夫婦


市営駐車場~19分~遊歩道入口~43分~虎ヶ埼~55分~笠山   合計時間 1時間57分

笠山~9分~車道に出る~10分~明神池~17分~市営駐車場    合計時間     36分

周遊歩行時間 2時間33分


概念図


地図

遊歩道入口




笠山虎ヶ埼の椿群生林と、北浦の海を見たくなり萩に向かいました。思いは同じなんでしょうか、虎ヶ埼とシーマートで会社の後輩2人と出くわしました。日本海の白波が岩に砕け、萩の六島村が浮かび、椿の群生と、夏みかん畑、河津桜、明神池ではカワセミに出会い、故郷を探訪した良き日でした。



道しるべ

  市営駐車場で310円を支払い、明神池へと向かう。明神池は、地下で海と繋がっていて、石鯛やボラなどの
 海水魚が泳いでいる。鴎が浮かんでいても違和感はない。
  道なりに進み神社でお参りして行く。ここら辺りは、野良猫が多い。亀女が猫と遊びだして動かない。
  車道を進んで行くと、主路は左にカーブするが、ここを直進して首無地蔵へ向かう。道端に自然探求路笠山・
 虎ヶ埼椿群生林の道標がある。首無地蔵にお参りして、櫛ヶ浜浄化センターを過ぎると、椿まつりの臨時駐
 場がある。児童公園もあり、ここに駐車しても良い。(ここだと無料)
 

入口に虎ヶ埼2kmの道標
  
 ここから、遊歩道へ入る。北浦の海と、風よけの石垣、中々趣がある道だ。右に奈古の遠岳山が見える。
  この辺りは穴場だろうか、何人かの釣り人が見られる。笠山の石は萩城の石垣に使われたようだ。石切り場跡
 の説明板がある。しばらく行くと、風穴の矢印があるので寄ってみる。
  大きな穴はないが、岩の間から微かに風が出ている。地中の温度は15度程度で、地上に出るうちに冷却され
 辺りの温度を四季を通じて13度程度に保つようだ。再び、遊歩道に戻り歩いて行く。
  萩六島村の一つ大島が見えて来た。かなり近いのか、家まではっきりと見える。更に歩いて行き、コウライ
 タチバナ自生地に向かう。途中、バクチノ木があり、説明板が面白い。
 
  
 天然記念物笠山橘北限地の石碑があるが、正確にはコウライタチバナの北限地のようだ。コウライタチバナは、
 柚子と橘の両方の性質を持つミカン科の常緑高木で、日本では笠山が、唯一の自生地と説明板に書いてある。
 5本の木が残っている。大事にしたいものだ。
 
  
 遊歩道まで戻り虎ヶ埼に向かう。再びニヤンコ軍団、急いで逃げたが、逃げ遅れたのか一匹はオブジェのように
 固まった。虎ェ埼の売店が見えて来た。多くの車が停まっている。

  
 まず、灯台に向かい、北浦の海を眺める。冬ほどではないが、三角波が飛沫を上げる。売店に戻ると、見慣れた
 顔が挨拶する。以前一緒に山に登っていた後輩のSさんだ。一人で釣りに来たと言う。「笠山へ登んですか良いで
 すね。ご一緒したいんですが、つつかけなんでまたにします。」と言って別れた。
 
  
 萩・椿まつりは、今年は2月14日(土)~3月29日(日)の期間行っていて、椿の種類も多く、長い期間楽しめる。
 大河ドラマ、「花燃ゆ」のロケ地にもなった場所だ。 
 
  
 椿の群生林の中を、東南に真っ直ぐ進む。地上13mの展望台に登ると・・・
 
  
 
 見渡す限り一面、椿の群生林だ。
  展望を楽しみ、更に椿の林を進むと、頂上1200mの標識があり、段々放牧場跡の石垣が目立ってくる。
 
  椿の群生林奥の笠山山頂の標識から、登山道に入って行くが、しばらく平坦な道が続く。亀女が、ふと立ち止ま
 り、じっと花を見ている。
 
  
 なかなか、そこを動こうとしない。遂に石垣を越えて、花の近くに行く。「おつとうこれ桜だよ。」すかさず、「この時期
 に桜のはずないよ。梅・梅」と答えるが・・・亀女に言わせれば、花の付き方が梅と違うと言ってきかない。ここで
 決着がつかず、取りあえず写真を何枚か撮り後で調べる事にする。亀女はまだ納得がいかないのかブツブツ言
 って歩いて行くと、笠山の道しるべのムクノキに着いた。
 
  グリーンのトンネルを潜り、夏みかんの畑を通り、左手が窪みになっている道を進んで行く。この先にも風穴がある。

風穴
  右に竹林を見ながら登って行くと、石垣沿に作業小屋があり、道なりに左に曲がる。その先が分岐になっていて、
 右に曲がり山頂を目指す。
  模擬階段を登って行くと、山頂付近の車道に出る。駐車場の階段を登ると、展望台が見えてくる。山頂は公園に
 なっている。車で来られたご夫婦が火口に降りて行かれた。
  笠山の説明板の横に馬酔木の花が咲いている。これから色々な花が咲き始めて、楽しみだ。笠山の噴火口は、
 東洋一小さいと習った記憶がある。火口に降りると、赤褐色な火山岩が見られる。子供の頃、よく記念に石を持
 って帰ったものだ。
 
  

展望台に登ると風が強くて帽子が飛びそうになる。南に萩の町や指月山が見渡せる。



眼下に九島、遠くに長門市の青海島が見える。
 
 

北東から北に、萩の六島村。左から、相島・羽島・尾島・肥島・櫃島・大島



河津桜
  
 火口を一周して山頂を後にする。車道から降りてもいいが、再び来た道を明神池分岐の標識まで戻る。
  メルに似たおデブちゃんに出くわす。亀女が手を出すが、お腹がいっぱいなのか近づこうとしない。すぐに車道
 に出るが、イカを焼く匂いにつられて・・・
 
  
 「イカ2つください。」とおばさんに声をかける。焼ける間金太郎やイカの一夜干しを物色する。
  焼きイカを頬張り、気が付いて写真を撮る。これで、100円は安い。イカをかじりながら坂道を降りる。風穴に寄
 って行く。この時期は、サザエのつぼ焼きを食べさせる店は、やってないが、夏は客で賑わう。
  風穴に手をやり、風が出ていると亀女がはしゃぐ。明神池を左に回ると、水面をカワセミが横切り、枝に止まった。
 「じっとしてろよ。」と念じながらシャッターを切る。故郷は、何処を歩いても、幼いころの思い出が甦る。帰ってから
 も、花談義はつづく。
 追伸 我が家の花談義は遂に結着する。あらゆる花の画像を見ても、正に桜・桜・桜だ。これは、憶測だが、
 近くにある風穴が理由で、気温が周辺より高く、早咲きしたのではないだろうか?  恐るべし亀女
 


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