黒木山 500m

大分県国東市(旧国見町)


ゴジラ岩鞍部から振り返る黒木山(右)
左端が三角点


2017年12月2日(土) 天気 ☀ 山の仲間14名+エル


あかねの郷(8:27)~32分~鬼ヶ城入口(8:59~9:03)~30分~鬼ヶ城(9:33~9:39)~56分~黒木山(10:35~10:46)~70分~
ゴジラ岩鞍部(11:56)~29分~太郎天尾根(12:25~13:10)~35分~大不動岩屋(13:45~14:00)~28分~尻付岩屋(14:28)

合計時間 6時間


概念図


 
  歩行距離 9.79km 所要時間 6時間

国見温泉あかねの郷

尻付岩屋

道の駅くにみ(車中泊)

山友のお誘いで、国東半島の鬼ヶ城、黒木山、太郎天尾根、大不動岩屋を歩きました。刀匠が精魂込めて打った岩屋、ゴジラ岩などの奇岩、修験の石窟、荒々しい岩尾根歩きなど、国東半島ならではの景色を堪能させて頂きました。雲ひとつない澄み切った一日で、周南市や祝島がくっきりと見えました。そして何より皆さんと楽しい山歩きが出来た事を感謝しています。


道しるべ


国見温泉あかねの郷
  尻付岩屋に集合して、あかねの郷へ向かう。総勢14人の山仲間で、国東半島の主jinashiさんのガイドで黒木山へ
 向かう。途中見所がたくさんあり楽しみだ。山頭火の歌碑がある。山頭火は国東の岩山に登り、墨絵のような景色を
 眺めたのだろうか。黄葉の残る車道を金ヶ峠へと向かう。ふゆ苺の実を口に含む。


金ヶ峠
  金ヶ峠には黒木山登山口の消えかかった文字の小さなプレートがガードレールに括り付けてある。ここから登ると、
 ピーク504に上がるようだ。峠から降って行くと、刀匠 紀行平鍛冶場跡の標識がある。「紀行平は後鳥羽上皇から
 御番鍛冶に召されるほどの名人で、最晩年鬼ヶ城に籠り、全身全霊で銘刀を一振り打ち、この刀が細川家に伝わり
 国宝になっている。」との説明に耳を傾ける。車道を離れて山道に入ると、すぐに境界杭に鬼ヶ城と書かれている。
 そこを左に入って行く。

  ロープがある急坂を登って行く。着過ぎたのか物凄い汗が流れる。少し平らな所で待って頂き、ラガーシャツを脱ぐ。
 水分を補給して一息入れると生き返る。この先に祠があり、人の営みがあったようだ。

  大きな岩の間を登って行き、岩の下を潜ると、紀行平が鬼の形相で刀を打ったと言われる鬼ヶ城に着く。岩の下に
 数か所の空間がある。


刀鍛冶場

  山に籠り、全霊を籠めて鋼を鍛えた神聖な場所だったのだろう。鬼ヶ城の岩の上部に上がると、南南西に由布岳が
 見える。


504mピーク
  大岩から東に岩尾根を登って行くと、前方にピークが見えて来る。ピークに上がると一七の杭がある。504mの頂き
 のようだ。北東(左)の尾根を降って行くと・・・


黒木山標識のある頂き
  正面にこれから縦走する稜線が見えて来る。504mピークから13分で黒木山と書かれた頂きに着く。三角点は
 もう少し先のようだ。広い稜線を行くと、小ピークがある。小ピークを巻いて左手も踏み跡があるが・・・


小ピーク

黒木山山頂

小ピーク
  小ピークを登り東(右)の尾根を行くと、7分で四等三角点と499,6mの標識のある黒木山山頂に着く。山友の一人
 から三角点に書いてある文字が読める方が南だと教えて頂く。小ピークまで戻り北西(右)の尾根を行く。


尻付山・ハジカミ山

中山仙境
  分岐からしばらく緩やかに降りて行くと、左手に尻付山とハジカミ山が重なるように見えて来る。尾根をどんどん降りて
 行くと、皆がカメラを構えている。岩尾根の先に中山仙境の特徴的な岩尾根が見えて来る。

  手を付いて降りるほどの斜面を降りて、展望の利く岩尾根に降りる。右手前方に尖がった鷲巣岳と姫島が枝越しに
 見えて来る。

  この辺りの黄葉も綺麗だ。尾根の右側を降り、再び尾根に上がる。

  尾根を越えて尾根の左側を降って行く。登り返すと・・・

  右手に国東半島らしい絶景が見えて来る。石窟のような所も見える。一二二の杭を降りて行くと、平たい尾根になる。


千燈岳(左)・黒木山(右)
  平らな尾根から振り返ると、黒木山と降って来た稜線が見える。転げるような坂を降ると・・・


鞍部
  ゴジラ岩が見えて鞍部に降りて来る。鞍部から岩を掴みゴジラ岩の頭に登る。


ゴジラ岩の頭
  ゴジラ岩の頭から先に上がると・・・


中山仙境

鷲巣岳・太郎天尾根

太郎天尾根
  中山仙境の奇岩が見えて夏の暑い時に歩いた事が懐かしい。前方には鷲巣岳と姫島が見える。前方にはこれから
 向かう太郎天尾根が近く、尾根に人がいるのが見える。

 
 
  
 尾根から左手に中山仙境から鷲巣岳を望む

 
 振り返ると千燈岳・文殊山・黒木山


太郎天尾根
  岩尾根を降り、登り返すと太郎天尾根に着く。

大不動岩屋
  太郎天尾根から先に、これから向かう大不動岩屋が大きな口を開けている。今日は空気が澄んでいて・・・

  姫島の向こうに徳山港や祝島が手に取るように見える。太郎天尾根で国東半島の展望を楽しみ、それぞれに至福
 の時を過ごす。太郎天尾根を左に降りて行く。


太郎天岩屋
  太郎天尾根の下を降りて行くと太郎天岩屋がある。岩屋から仰ぎ見ると太郎天尾根が見える。尾根を降り谷に
 降りて行く。


小不動岩屋
  左手上部に小不動岩屋がある。谷沿いを降りて行くと、宝篋印塔(ほうきょういんとう)が見えて来る。

宝篋印塔

大不動岩屋
  宝篋印塔側のベンチにザックを置いて、すぐの所にある大不動岩屋を見に行く。



小門山
  幾人もの僧や山伏が、瞑想して心理を悟り、人々を救った場所だろう。岩屋からは小門山(おどむれやま)が見える。


 岩屋から見える景色は中国の桂林の岩尾根のようだ。降りて来た太郎天尾根も見える。次の団体さんが登って来られ
 たので、宝篋印塔まで降りる。「ここから尻付岩屋まで30分ぐらいかな」と、jinashiさんが言われる。

  

チョークストーン
  この道は、国東半島峯道ロングトレイルK-1になっている。降って行くと、左手上部に逆三角形の石が岩に挟まって
 いる。所謂チョークストーンだ。山道を降りて行くと、車道に降りて来る。


五辻の不動尊(右端)
  分岐を右にくだると、右手に五辻の不動尊が見える。


五辻の不動尊
  何時か五辻の不動尊から千燈岳に登って見たいものだ。すぐに尻付岩屋に降りて来る。皆で駐車していた車に分乗
 して、あかねの郷に向かった。今夜は山友達と、トンテンカンの家で親睦会だ。皆さんとの懇談が楽しみだ。最後に
 案内して頂いたjinashiさんに心から感謝したい。



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