寂地山 1337m 山口県最高峰

岩国市錦町

2012年10月31日(水) 天気 晴れのち曇り一時雨 夫婦



松の木峠コース

松の木峠〜100分〜展望地〜30分〜冠山分岐〜35分〜山頂  合計時間 2時間45分

山頂〜45分〜冠山分岐〜15分〜展望地〜70分〜松の木峠   合計時間 2時間10分


往復合計時間 4時間55分

概念図




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松の木峠登山口

松の木峠から寂地山に登ってきました。あれだけ登っているのに何故か黄葉の時季に松の木峠から登った記憶はありません。登っていくうちに広島県側の黄葉がすばらしくなり寺床直下のブナの黄葉は圧巻でした。展望台を過ぎると山口県側も自然林に変わり充分黄葉を楽しみました。冠山分岐付近から雨がひどくなり駆け足で寂地山までたどり着きました。震えながらおにぎりをパクついていると、小雨になってきましたが、今度は霧がひどくなってきました。山頂付近はブナの葉は落ちていて、すつかり冬の景色に変わっていました。


道程


R434で広島と山口との県境、松の木峠へ向う、標高776mの峠が登山口だ。冠山の標識がある林道を登っていく。里山の
道沿い の木々は黄葉してきている。あたりの景色を楽しみながらゆっくりと登っていく、足慣らしにはちょうど良い距離だ。

道沿いにツルリンドウの実が色づいている。心なしか進むにつれ、黄色が多くなっていく気がする。登山口から25分で急な坂
を登っていくがすぐにピークに着く。

ピークの尾根は一段と黄色が深い。これはかなり期待が出来そうだ。笹の廻りを避けて降って行くと、鞍部になりすぐに登り
返していく。

足元に、シラヤマギクが咲いている。坂を登って行くと、広島県側が綺麗に黄葉している。山口県側は杉林で暗い。展望台
まで、このパターンが続く。

ずーと、急な坂が続くが、黄葉を愛でながらの山登りは疲れと時間を忘れさせてくれる。山口県側にも一部、自然林が
現われ、左に カーブしながら登っていく。

今度は右にカーブして登っていくと道が2分する。どちらもすぐに合流するがここは急な道を登る。岩をよじ登り、尾根を
登っていく。

もみじが赤く色づいている。雑木の中をしばらく登って行くと、広島県側のブナの黄葉がすばらしい。この辺りがちょうど
見頃だろう。しばし立ち止まって見入っていた。

右側に見る稜線は冠山の支尾根だろうか、山一面が衣を着たようだ。かなり急な坂をブナの黄葉に染まりながら登っていく。

県境の尾根沿いにどんどん高度を稼いでいく。時々、黄色に混ざって楓の赤が色を添える。

寺床直下の尾根を登っていく。

稜線のタコブナも着飾っている。向かいの稜線も何とも艶やかだ。ふと見ると近くの山の山頂付近にもみのき森林公園
センターが見える。

寺床の雑木の中を進んでいく。少し山口県側のほうに降りてみる、寂地林道へ降りる尾根が続いている。この尾根も
黄葉して いる。寺床を登ると、左が一部開ける展望地がある。手前に鬼ヶ城山、その後方に羅漢山が見える。

緩やかな尾根を歩いていく。この辺りから雲行きが怪しくなってきた。自然と急ぎ足になる。展望地から30分で冠山分岐
に着く。今日の予定は寂地山の予定だ。左の道を寂地山目指して進む。

しばらく、行くとポツポツと雨が降り出した。冠・寂地間の稜線のブナの木はほとんど、葉を落としている。雨がほんぶりに
なってきた。

ほとんど駆け足で稜線を進んでいくと、いつもよりも早く見慣れた寂地山山頂に着いた。

スピードオーバでエネルギー切れだったのか、かじかむ手でおにぎりを頬張ると、不思議なもので元気が出てくる。落ち着
いた所で 周囲を見渡すと霧に煙るブナ林は何となく神秘的だ。

雨が止んだので寂地・冠の稜線をゆっくり歩いていくと、登りの時には気がつかなかった、ルビー(ユキザサの実)を発見
カメラに収める。ブナのジュータンの上、霧の中を降っていく。登りに黄葉が見れて良かった。帰路は霧でほとんど見えない。
黄葉に来るコースがまた一つ増えた。