奥穂高岳 3190m



モルゲンロート





8月29日(水)☁一時☂

涸沢テント場(6:29)~71分~ザイテングラート取付き(7:40~7:47)~77分~穂高山荘(9:04~10:52)

~48分~奥穂高岳(11:40~11:57)~61分~穂高山荘(12:58~13:35)~152分~涸沢テント場(16:07)

29日 所有時間 9時間38分

総歩行距離 5km


概念図



昨夜の天気予報は曇りでしたが、朝起きて見ると穂高はガスに隠れています。モルゲンロートを拝み、奥穂目指して出発します。ザイテングラート取付き辺りから雨が降り出し、穂高岳山荘に着くと、登山服はヘルメットを伝わっり背中が濡れていました。風が強く皆さん、ストーブを囲み身体を温めながら待機しています。一度登りかけたのですが雨と風でとても寒くすぐに引き返しました。しばらくすると、雨も止み、風も弱くなったので意を決して再度頂きを目指しました。奥穂山頂はガスで何も見えませんでしたが、大満足で写真に納まりました。



三日目

  奥穂には涸沢小屋コースとパノラマコースがある。涸沢小屋から登り、パノラマコースを降りることにする。すぐに
 北穂に向かう分岐がある。石畳の道を上がると涸沢小屋のデツキに上がる。


合流点
  岩場を登って行くとパノラマコースと合流する。大きな岩に矢印が書いてある。しばらく登るとガレ場(崩壊地)を
 トラバースして行く。落石に注意して早々にやり過ごす。


ザイテングラード取付き

ガレ場

ザイテングラート取付き
  ガレ場を過ぎると数人の方が休んで居られるのが見える。ここがザイテングラート取付きになる。ガレ場を振り返ると
 登って来る人が見える。ガレ場はかなり急な斜面と分かる。


  ザイテングラートはハイマツの岩場を登って行く。三点確保して登ればそんなに難しい所はない。鎖場を過ぎ・・・

  短い階段を登るが、まだまだ岩場が続く。しばらく登って行くと、ホダカコヤ20分と書かれた所で団体さんとすれ違う。

  岩場を登って行くと、階段状の道になり傾斜が緩やかになる。やがて穂高岳山荘が見えて来る。山荘の中は大勢の
 人で座る椅子もない。しばらくして意を決して登り始めたが風が強くとても寒い。すぐに引き返す。服を乾かしフリース
 を着て待機する。奥穂から降りて来られたパーテイは雨具から水が滴り落ちている。「強風で吹き飛ばされそうだった」
 と話しておられた。風速14m以上は危険だと山小屋の人が言っておられた。しばらくすると、雨も小降りになり風も
 弱くなった。

  満を持して登って行く。取付きの岩場が少し怖いがガスで霞んで高度感がないのが幸いだ。梯子を登り・・・

  岩場を登って行くがガスって全く見えない。西から吹き上げる風で一瞬ガスが取れる事もあるが、今は風が弱くガス
 っている。ピッケルの標識を過ぎて、穂高岳山荘の矢印の所を左に曲がり登って行く。


方位盤

奥穂高岳
 やがて奥穂の頂きが見えて来る。高い方の頂きには、お社が祀られている。もう一つの頂きには方位盤がある。


  山頂が一杯になって来たので、お名残り惜しいが下山する。下山途中少し待って見たが一向にガスが取れない。
 一昨日の小学校低学年の女の子が家族と登って来た。「凄いが、大丈夫だろうか」梯子の所まで来たら、また大雨に
 なって来た。

  山小屋に戻り、カレーライスとラーメンを注文する。小屋の中でご夫婦と話をしたら山口県の周南市から来られたと
 分かり意気投合する。ご夫婦は下山後一か月程北海道を旅されるそうだ。ザイテングラートを降りて行く途中、ガレ
 場を降りたくなる衝動に駆られる。そう思っていたら物凄い音を立てて大きな岩がガレ場を転げて行く。誰かが、
 「ラーク」と大声で叫ばれる。
 
  ザイテングラートを登り、降りするのは大変だがガレ場は落石で危険だ。そう言えば来た日もテント場の近くで落石が
 あった。この辺りの岩場にも猿の集団がいる。雷鳥を狙っているのだろうか。上から見るとカールのようすが良く
 分かる。


常念岳
  ザイテングラートを降って行くと、屏風ノ頭の向こうに常念岳から蝶ヶ岳の稜線が見える。

  ガレ場を降ると分岐に着く。分岐からパノラマコースを降る。前穂にはガスが覆っている。ザイテングラートを右手に
 見ながらカールを降りて行く。


  お花畑はもう終わっていたが、ヨツバシオガマ・アキノキリンソウ・フウロがまだ残っていた。ナナカマドの道を通り
 やがてテント場に降りて来る。天気予報では明日は曇りだが夜物凄い突風が吹いていた。




4日目 涸沢から下山


涸沢テント場(8:17)~44分~本谷橋(10:01~10:25)~67分~横尾山荘(11:32~11:46)

~69分~徳澤園(12:55~13:41)~58分~明神館(14:39~15:10)~58分~上高地(16:08)

所有時間 7時間51分

総歩行距離 17km


いよいよ穂高や涸沢ともお別れの日が来ました。名残惜しいが、今度来た時は是非北穂に登ってみたいですね。今回初めてのテント泊、風雨の本格的な岩登りなど初めての体験が多く、思い出深い山登りとなりました。


  今日も天気が怪しいがモルゲンロートを目に焼き付けて、涸沢ヒュッテの朝食を頂く。珍しくライスと味噌汁のお替わり
 をする。3日間お世話になった我が家をたたんで、涸沢を後にする。

  下山途中、山小屋に物資を運ぶヘリコプターが行き来する。カーブの所から、もう一度穂高を振り返る。白樺の倒木
 の上を小動物が走る。追っかけて行くと、興味深々なのか引き返して顔を上げる。初めて見るオコジョだ。
 

横尾

徳澤園
  本谷橋で清流にタオルをつけて顔を拭く。横尾まで帰って来た。お昼に近いが亀女は徳澤園のレストランで食べたい
 らしく先を急ぐ。


徳澤園
  ピラフと山菜うどんの後のデザートはソフトクリームと焼きプリンを頂く。「美味しゅうございました」徳沢を後にした
 辺りから大雨になる。

 
平湯温泉ひらゆの森
  河童橋を背景にパチリ。バスで沢渡まで帰り、平湯温泉で汗を流し、レストランで飛騨牛に舌鼓を打つ。今夜のお宿は、
 道の駅奥飛騨温泉郷上宝オコジョが奥飛騨のマスコットになっている。観光案内所には「半分青い」ポスターが貼って
 ある。明日は五平餅でも食べて帰ろう。

  


穂高の山野草

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